先日当塾の体験に来た新中一生に中学校の教科書を見せました。
中学校の英語はこんな感じだよ!って。
彼は一言、「小学校と全然違う!」
と言って驚いていました。
それもそのはず、中学校の英語は一気に難易度が上がるんです。
なので、ついていけなくなってしまう子もクラスには出てきます。
しかも、それが中一の5月6月という段階でです。
新中一生、中学校の先取をしたい小学高学年生やその保護者の方は是非知っておいて欲しい内容です。
それでは行きましょう!
成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
小学校の英語
今までもブログで書いてきましたが、2021年度の指導要領改訂で現在の中学英語は親世代とは結構違います。
今のお子さんは小学3年生から英語の授業があります。
小学5年生からは教科として、年間70コマ(週に2コマ)英語をやっています。
でも、英語嫌いを増やしたくない!
そんな思いから、文法や単語を覚えさせることはあまりやらずに、小学校の間はゲームや聞く話すがメインの授業になっているのが現実です。
こんな授業内容ですが、一応単語数としては600語をすでに小学校で学んだことになっています。
600語も知っている小学生って、あんまりいないですよね・・・。
ですが、これを前提に中学の授業は進んでいきます。(怖)
最初にでてくる内容
中学校の英語の最初に出てくるページ(目次や教科書の使い方などの説明の次)を写真にとってみました↓
「Get Ready」という章で、内容は小学校の復習です。
写真の右上にQRコードがあって、スマホで読み取ると英語が聞けるようになっています。
実際私もQRコードをスキャンして、音源を聞いてみたのですが、ちょっと驚きました。
単語だけじゃなくて、きちんと主語と述語の英文が流れてきます。
be動詞だけじゃなくて、一般動詞やcanを使った英文も流れてきます。
これだけの英文を復習として取り扱っている時点で驚きました。
いきなりこれを聞かされたら、かなり焦る子もいると思います。
実際、中一から受講するようになった子はこの英文をほとんど聞き取れませんでした。
中1のProgram1で学習する内容(文法)
サンシャインの中1 Program1の最初の英文を引用します。
こんな内容からスタートします。
真央:Nice to meet you.
開隆堂 Sunshine P24より
ダニエル:Nice to meet you too. I’m in 1-B.
真央:Me too. I’m not from Mirai City.
ダニエル:You’re just like me.
真央:You and I are new.
ダニエル:You’re friendly. Thanks for talking.
このProgram1で学ぶ文法項目には次のようなものがあります。
- be動詞 am, are, is
- be動詞の否定文
- be動詞の疑問文
- be動詞の疑問文とその答え方
以前だったら最初の章はアルファベットの書き方からスタートしましたが、今はアルファベットは教科書の最初の方に軽く触れているだけです。
いきなり、be動詞について肯定文否定文疑問文をこなして行きます。
まぁbe動詞だけなら、理解もしやすいでしょうが、すぐに一般動詞も学びます。
be動詞?一般動詞?
何が違うの?
意味不明!
こんな子がすぐに出始めることになります。
英語嫌いの始まりです。
小学校の英語は楽しかったのに・・・。分からないまま、中3になって受験勉強してもすでに時遅し・・・。
こんな状態になってしまう子は今までいたでしょうが、何倍も多くなるかと思います。
be動詞と一般動詞の違いが分からないって、初歩でありながら本当につまづくポイントで、ついていけなくなるかどうかが決まる分かれ道でもあります。
私が塾で教える時もbe動詞と一般動詞でつまづかない様に、とても時間をかけて教えて、演習問題を解かせ完全理解を目指す部分です。
そもそもbe動詞の前に、英語と日本語の大きな違いを理解しておいてもらわないと今後の伸びに関わってきます。
中3になっても、I am like applles.なんて状態になってしまうのは、この中1の4月の内容が理解できていないからです。
この状態で、中3から入塾してくる子もいます。
こちらも過去2年分を取り戻すために必死になりますが、本人も必死の努力が必要になります。
こう考えると、「先取り学習」の優位性が際立ってきますね。
ちなみに他に中一で学ぶ文法事項をまとめておきます。
Program | ターゲットの文法項目 |
---|---|
Program1 | be動詞の肯定文・否定文・疑問文 「どこ」をたずねる文 |
Program2 | 一般動詞の肯定文・否定文・疑問文 複数形 「いつ」をたずねる文 |
Program3 | canを使った肯定文・否定文・疑問文 「何」をたずねる文 |
Program4 | This is…/ That is…の肯定文・否定文・疑問文 代名詞 he, she. it 「だれ」をたずねる文 |
Program5 | 三人称・単数・現在 |
Program6 | 代名詞 「理由」をたずねる文 |
Program7 | There is…./There are…. 「手段」をたずねる文 |
Program8 | 現在進行形の肯定文・否定文・疑問文 「何をしているか」をたずねる文 |
Program9 | 一般動詞の過去形 |
Program10 | be動詞の過去形 過去進行 この2つ↑は以前は中2で学習していました |
Program10の文法事項(be動詞の過去形、過去進行形)は以前は中2の内容でした。
授業数は変わらずに、学ぶ内容は増えている状況です。
ちなみに、高校でやっていた現在完了進行形が中2に、原形不定詞や仮定法が中3に降りてきています。
中1で学習する内容(語彙)
すでに触れましたが、小学校ですでに600語程度は学習済みになっています。
そして、その600語にプラスして、中学校で1600~1800語がプラスされています。
従来は1200語でしたので、おおよそ1.5倍増しという感じです。
ちなみに、Sunshineには「小学校で学んだ単語」というページがあります↓
ここに載っている単語だけでもざっと400語くらいはありそうです。
中1英語でつまずいたらついていけなくなります。
ちょっと衝撃的な書き方をしましたが、本当です。
以下は中一で習う文法ですが、これらは英語の土台になる部分で、どれもマスターしなければならない項目です。
- be動詞
- 一般動詞
- 肯定文
- 否定文
- 疑問文
- 三単現のs
- 単数形と複数形
- 助動詞
- 冠詞
日本語の語順との違い、日本語にはない英語特有の考え方など、これらをマスターしておかないと、その後の中2、中3の内容は理解できません。
英語は積み上げ教科なので、中一の内容が分からなけらば、中2も中3も高校英語も理解できません。
大切なところを学校では半年程度で終わらせてしまうので、付いて行けない子も出てきて当然です。
小さな「分からない」が積み重なって、英語が苦手になっていく
つまずいたらどうすべきか?
もしも分からないところば増えて、英語に苦手意識を持つようになったら、どうすべきでしょうか?
自宅でもできることとして「教科書の音読」をお勧めます。
ただ音読すれば良いという訳ではないので、以下の点に注意していください
① 英文を理解した上で音読をする
英文が理解できない部分は、教科書ガイドなどで、日本語訳や解説を読んで理解しておく
② 音読回数は30回を目指す
最低30回は必要です。何度も読んでいるうちに覚えた!というのが理想の状態です。
音読回数は記録しておきましょう。
正の字で音読回数を記録していけば、自分の努力を見えて、次へのモチベーションになります。
自宅だとちゃんとできているか不安、もっと確実に苦手を得意にしたいという方は塾へ行くことも検討してみて下さい。
英語嫌いを減らしたい
英語は「出来る子」「できない子」の2極化になっています。
英語自体は受験科目を超えて、人生にも役立つものですが、「できない子」にとっては苦痛でしかありません。
どこが分からないのか分からない。
説明を聞いても、それ以前のところが分からない。
分からないことが多すぎて、つまずき過ぎて、もうやりたくない!
そんな感情になってしまうかもしれません。
英語の授業が憂鬱で嫌い、先生にさされないようにずっと下を向いておこう。
そんな暗い学校生活になってしまう子も中にはいるでしょう。
一方で英語は正しいやり方で努力することで、できるようになる科目でもあります。
今までの遅れを取り戻すように頑張れば、英語は少しずつできるようになっていきます。
中一の土台をしっかりと学べば、今まで分からなくてつまづいていたところがなくなり、少しずつ自信も取り戻します。
「分からなかったのが、分かった!」「そういうことだったの?」と学びの面白さに繋がります。
それを積み重ねて英語ができるようになったら、次は他の教科もできる!と感じて欲しいです。
「やればできる!」
壁にぶち当たっても
「自分ならできる!」
そう思えるような思考回路を作ってあげたいと思っています。
これが私の指導方針でもあるのですが、「英語を通して頑張ること、頑張り抜くこと、できること」に繋げたいと思っています。
最後はなんだか妙に熱くなってしまいましたが、英語学習に本気な塾をお探しでしたら、是非お問い合わせください。
成田市囲護台・香取市佐原でレッスンを行っています。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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