皆さん、こんにちは!
先日、高2の塾生に「今のところ評定ってどのくらい?」って聞いたら、ためらないながら「4.9です」という返事に驚いた今日この頃です。
さて、今日は、英語学習における「音読」について書きたいと思います。
今まで何度も音読について書いてきました。
でもまた書かずにはいられません。
その理由は「200回」という数字を立て続けに2回見たからです。
同じ英文を200回音読する。
こう聞くと、ちょっと驚きますよね。
「いやいや、多すぎるでしょ」
「10回くらい読めば十分じゃないの?」
「そんなに読む時間、なかなか取れないよ」
きっと、そう感じる人も多いと思います。正直、私だって英語を教えていなかったら、そう思っていたはずです。
でも「英語が武器」の人には息を吸うように当たり前の回数なのです。
今日は「音読200回」について深堀していきます。

成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
2けた程度の音読では、まだ入り口にすぎない
実は私自身も、今も一人の英語学習者です。英語を教える仕事をしていますが、自分自身の英語学習が終わったわけではありません。今も毎週、師匠のレッスンを受けながら、自分の英語を徹底的に鍛え上げています。
その師匠が、先日こう言いました。
「2けた程度の音読回数では力にならない。ゼロに等しい。200回くらいやって、ようやく力になる」
なかなか強烈な言葉です。
10回読んだ。20回読んだ。30回読んだ。
普通なら「けっこう頑張った」と感じる回数です。
私もそう思います。
でも、一方で師匠の言葉に納得もしました。
単語の意味が分かった
文法の説明を聞いて理解した
日本語訳もできた
問題も一応解けた
ここまでできると、「この英文はもう完璧だ」と思いたくなります。
でも実際には、そこから「もう一段上の世界」あります。
その英文を見た瞬間に意味が入ってくるか。
英語の語順のまま理解できるか。
音で聞いたときに分かるか。
似たような表現を自分でも使えるか。
この状態にたどり着くためには、やはり何度もその英文に触れる必要があります。
そして、この状態になっているからこそ、英語を武器として勝負できるようになるのです。
偶然、また出会った「200回」
そんなことを考えていたとき、ある英語長文の参考書のAmazonレビューを読んでいました。
すると、そこにまた「200回」という数字が出てきました。
そのレビューを書いた方は、その参考書の長文を徹底的に音読したそうです。
その回数が、200回。
その結果、英語の偏差値が80を超え、早慶レベル到達したとのことでした。
もちろん、これは一人の方の体験談です。
「200回読めば、誰でも慶應に受かる」という話ではありません。そんな単純なものではないと思います。
でも、私はこのレビューを読んだときに、
「ああ、やっぱりそれくらい一つの英文と泥臭く向き合える人は、圧倒的に強いんだな」
と改めて感じました。
英語が伸びる人は、同じ英文に触れる回数が多い。
これは、塾で生徒を見ていても感じます。
一度読んで終わり。
解説を読んで終わり。
日本語訳を確認して終わり。
問題の答えが合っていたら終わり。
もちろん、それも勉強のひとつです。でも、そこから「もう一歩」踏み込めるかどうかが、普通の英語力で終わるか、本物の英語力を手に入れるかの分かれ道になります。
最初は意味を確認しながら読む。
次に、文の流れを意識して読む。
その次に、音声をまねて読む。
さらに、英語の語順のまま意味を取る。
そうやって何度も触れるうちに、少しずつ英文が自分の中に残っていきます。
塾生にいつも言っている言葉
「ほとんどの人は音読まともにやらないから、やった君は最高に強くなれるよ!」
ただ、音読すればいいではない
ここは大事にしたいところです。音読は大切です。でも、ただ声に出せばそれでいい、というものでもありません。
意味が分からないまま読む。
発音もリズムもあまり気にせず読む。
区切りも考えずに読む。
日本語の語順で考えながら読む。
回数だけをこなす。
これでは、せっかく大切な時間を使っているのに、効果は半減してしまいます。口だけを動かす作業になってしまうのは非常にもったいないことです。
本当に力になる音読は、頭をフル回転させます。
今、自分はどこを読んでいるのか。
このかたまりはどういう意味なのか。
この文の主語と述語はどこなのか。
意味的な区切りはどこなのか。
音声ではどこが強く読まれているのか。
英語の語順のまま意味が取れているのか。
こういうことを意識しながら読む。最初からすべてを完璧にこなす必要はありません。
しかし、何も考えずにただ読む50回と、意味や音を意識して頭を働かせながら読む50回では、積み上がるものが全く違います。
一見同じようにやっている音読も、生徒がどう英文と向き合って、頭を動かしているのかで、結果は大きく異なります
とは言え、現実200回できる生徒は皆無
ここからは、かなり現実的なお話をします。
「全員が200回音読できるか?」と問われれば、正直かなり難しいのが現実です。
部活でクタクタな日もあります。学校の膨大な宿題もあります。定期テストも迫ってきます。他教科の勉強だってやらなければなりません。
そして何より、同じ英文を何十回も読むというのは、皆さんが思っている以上に「根気」がいります。特に中学生・高校生にとっては、決して簡単なことではありません。
私自身も、その苦労や現実は痛いほどよく分かっています。
さらに言えば、音読は「効果が見えるまでに少し時間がかかる」トレーニングです。だからこそ、効果が出る前にやめてしまう生徒が多いのです。(むしろ、ほとんどの人が途中で挫折します)
だから、効果が出る前にやめてしまうことも多いです。(いや、ほとんどです)
10回くらい読んで、
「だいたい分かったかな」
「これ以上読んで意味あるのかな」
と思ってしまう。
でも、本当はそこから少しずつ変わっていきます。
10回読んで、ようやく少し口が慣れる。
20回読んで、文の流れが見え始める。
30回読んで、英語のまま意味が入り始める。
50回読んで、その英文が少し自分の中に残り始める。
音読は「今日やって明日劇的に変わる」というより、「気づいたら、圧倒的に読み方が変わっていた」と実感するタイプの練習なのです。
英文を見るスピードが少し上がる。
戻り読みが少し減る。
かたまりで意味が取れる文が増える。
リスニングで聞き取れる表現が増える。
英作文でも、見たことのある表現が出てきやすくなる。
そういう変化が、少しずつ出てきます。
だからこそ、まずは50回で効果を出す音読を行う
200回。
これはある意味、本当に高い基準です。
でも私は、「200回できないなら意味がない」とは思っていません。
むしろ、塾の指導ではこう考えています。
200回という高い基準を知ったうえで、まずは50回でも効果が出る音読にしたい。
これが現実的で、大切なことだと思っています。
50回でも、やり方が雑だと効果は出にくい。
でも、正しい順番で取り組めば、50回でもかなり変わります。
まず、英文の構造を確認する。
次に、文の意味を正確に理解する。
そして、意味のかたまりごとに区切る。
音声を聞いて、発音やリズムをまねる。
そのうえで、何度も音読する。
この順番を大切にしたいです。
たとえば、
I went to the library to study English after school.
という英文があったとします。
これをただ音として読むだけでは、少し弱いです。
そうではなく、
I went to the library
私は図書館へ行きました
to study English
英語を勉強するために
after school
放課後に
というように、英語の語順のまま意味をつかむ。
この状態で音読を繰り返すからこそ、初見の長文をスラスラ読む力へと直結するのです。英語を後ろからきれいな日本語に訳すのではなく、前から前から意味を取っていく。この感覚が身についてくると、長文の世界は一変します。
音読は、長文読解だけのためではない
音読というと、長文読解のための練習だと思われることがあります。
もちろん、それもあります。
でも、音読の恩恵はそれだけではありません。
リスニングにも直結します。
英作文の引き出しも増えます。
スピーキングの土台にもなります。
文法の定着も強固になります。
音読というトレーニングを真ん中に据えることで、単語・文法・読解・リスニングがバラバラの知識ではなく、一つの「圧倒的な英語力」として結びついていくのです。
私身の英語力を上げる過程でも、音読は大きな役割を果たしてきました。
だからこそ、生徒たちにも、ただ問題を解くだけで終わってほしくありません。
一つの英文を、ちゃんと自分の力に変える
塾で生徒たちを見ていて、確信していることがあります。
英語がぐんぐん伸びていく生徒は、一つの英文から吸収する情報量が桁違いに多いということです。
「勘で書いたら合ってた!ラッキー!」で終わらせるのではなく、
「この英文、スラスラ言えるまでもう一回読んでみよう」
「この表現、英作文でも使えるようにしたいな」
「ここは前から意味を取るのが難しかったから、重点的に練習しよう」
そこまで踏み込めるようになると、同じ一つの英文から得られるものが何倍にも膨れ上がります。
もちろん、毎日完璧にこなす必要はありません。 疲れている日、集中できない日、音読が面倒に感じる日。人間ですから、当然あります。
それでも、少しずつでいいので「一つの英文を自分の中に残す(インストールする)」意識を持ってほしいのです。
新しい問題をたくさん解くことも大事です。でも、一度出会った英文を、確実に自分の力に変えることは、それ以上に大事なことです。
一つの英文から、単語を覚える。文法を確認する。語順を身につける。音をまねる。表現を自分の中に残す。 そこまでやり切って初めて、その英文の価値は最大化されます。
現在の英語は「分かった」だけでは、なかなか点数になりません。 何度も触れて、何度も声に出して、何度も自分の中に落とし込んでいく。その地道な積み重ねだけが、あなたを次のステージへと連れて行ってくれます。
これからも「なんとなく勉強したつもり」で終わらせず、読んだ英文を確実に「本物の力」に変える指導を大切にしていきます。
まずは、50回でも効果のある正しい音読を! 一緒に、圧倒的な「本物の英語力」を育てていきましょう。
今日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!

