皆さんこんにちは!
成田市と香取市佐原にあるステューディアスです。
今日は夏休みを前に「受験生なのに勉強しない!」と我が子に怒り心頭のお母様、お父様!
怒りにはその子の将来への焦りや心配があってのこと。
思春期の我が子を前に、どうしたら良いのか分からない。親子関係がぎくしゃくしてしまった
そんな悩みのヒントに少しでもなればと思い、この記事を書いてみます。
成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
中学生が勉強しない理由
中学3年の受験生は、高校受験に向けて勉強することが一般的です。
でも全国にいるすべての中学生が勉強に取り組んでくれることはありません。
「勉強が苦しい」
「やっても無駄」
そんな気持ちや過去の失敗経験から、勉強に対して後ろ向きな姿勢を見せるお子さんも多いです。
なぜ、受験生なのに勉強しないのか、まずはその理由を考えてみたいと思います
何とかなると思っている
中学生の中には「どうせ何とかなる」という考え方を持っている生徒も少なくありません。
「何とかなる」という考え方は、現実逃避の一種です。
将来の困難や問題に対して真剣に向き合わず、楽観的に考えることで、今の問題を先送りにしてしまいます。
(楽観視バイアスとか正常性バイアスと言われる脳の思考の癖でもありあます)
人間は短期的な楽を優先するのが本能ですが、将来のために今努力できるのも人間の能力です。
中学3年生になれば、人生に責任を持って欲しい時期ではないでしょうか?
自分の人生・未来に対して責任を持ち、自分のために今努力する必要性に気付いて欲しいものです。
やる気がない
「やる気がない」「腰が重い」「取り掛かるまでに時間がかかる」
こんな悩みもよく聞きますが、人は「やる気があるから勉強する」のではなく、「勉強するからやる気が生まれる!」と言われています。
始めるまでに時間がかかるなら、「まずは席に座ってテキストを開く」そんな超簡単なことからスタートさせましょう。
そして、ちょっとやってみて、問題が解けて「嬉しい~!」「やればできるじゃん!」という経験が次へのやる気に繋がっていきます。
いわば成功体験の積み重ねです。
問題はやる気を維持するためには努力して「できる楽しさ」を実感し続ける必要がある点です。
それは「勉強のやり方」にも話が広がる話しです。
ストレスとプレッシャー
今までの学校生活から、試験の結果に対する不安やプレッシャーが大きく、勉強そのものがストレスになっていることがあります。
例えば、「テスト前あんなに勉強したのに、点が取れなかった!」などの過去の経験が「どうせやっても無駄だし」という気持ちを引き起こすと「次に頑張ろう!」とはなかなか思いません。
また、ご両親からの過度な期待、その裏返しからの「勉強しなさい」という声かけが、プレッシャーになったり、ますます勉強しなくなることもあります。
思春期まっさかりで、親の言う事が正しいと思いつつも、反発心から親の言う事の反対の事をわざとやる子もいます。(自分もそうでした・・・)
勉強方法が分からない
勉強をしようと思っても、具体的にどうすれば良いのか分からない生徒もいます。
どれから手を付ければよいのか分からず、あれこれ悩んで結局やらない
そうやって時間が過ぎ、心は焦るばかり。
それに、教科書を読んだり問題集を解いたりするだけでは、効果的な学習にはつながりません。
適切な勉強方法を知らないことが、勉強を続ける意欲を削いでしまう原因の一つです。
これも結果的には「やったのにできない」→「やるだけ無駄」→「勉強や~~めた」に繋がてしまうと思います。
友人の影響
友人関係も重要です。
周りの友人が勉強に積極的でないと、自分もそれに流されてしまいます。
人間は環境から大きな影響を受けます。
なので、友人も含めて「環境」ってとても大事です。
周りの友人が頑張っていると「自分もやらなきゃ」と思いますし、そうやって切磋琢磨して成績を上げていくこともできます。
逆に勉強から逃げた周りに囲まれると、自分も頑張ろう!という気持ちにはなれません。
私自身の中3を思い出すと、クラスには「頑張れるグループ」と「諦めたグループ」の2つがあったように思います。
幸い私は切磋琢磨できる2人の友人と一緒にいる時間が増え、毎日「俺は帰ったらこれをまずはやる!」「私は先に宿題やる!」などの会話をしながら帰るなど、切磋琢磨する関係を得ることができました。
頑張れる仲間と一緒にいるようにしよう!
勉強しないとこの先どうなる?
もしも受験生なのに、やる気のないまま、毎日なんとなく過ごしてしまったら、どうなってしまうでしょう?
学力の低下と成績不振
勉強をしないことですぐに起こる直接的な影響は、学力の低下です。
受験生だけではなく、中1、中2も基礎的な知識を身につける大切な時期ですので、この時期にしっかりと勉強しておかないと、後々影響が出てきます。
学力が低下してしまうとますます学習意欲が無くなってしまい、更に学力が下がるという悪循環にはまってしまいます。
自己成長の機会を失う
勉強は自己管理能力を育てるための重要な訓練でもあります。
・計画を立てて実行する力
・時間を管理する力
・目標に向かって努力する力
勉強を通じて身につけるスキルは、社会に出てからも役立ちます。
勉強しないと、こうした自己管理能力が十分に発達しないまま大人になってしまうかも知れません。
宿題は忘れても学校の先生に怒られるだけですが、会社で期限までに仕事を仕上げないと、自分の給料にも影響しますし、周りの仲間、上司からのサポートも減ってしまい、結局自分が損をすることになってしまいます。
就職活動で学歴フィルターが存在する一つの理由は「学力が高い=努力できる子」と評価される一面があるからだと思います。(もちろん学力が高い人が仕事がバリバリできるという訳では無いです。)
ちなみにアメリカの外資にいた経験から言うと、アメリカは「学歴があって当たり前、実力がないとリストラ対象だよ」という一面がありました。
つまり、実力主義の前に超学歴主義なのでした。
進学先の制限
高校受験は内申点や学校独自試験などもありますが、一番大きいのは当日の試験の点数です。
学力が低いと、希望する高校に合格できない可能性が高まってしまいます。
結果、将来的な選択肢が狭まります。
例えば、大学進学を考えた場合、進学実績のある高校に進学することは、大学受験を有利に進めることになるでしょう。
そうやって、自分の選択肢を増やして、将来やりたいことに向かっていけます。
勉強しない→するに変えるために親ができること
長々と書いてきましたが、ここからが本題です。
結論から言うと、「勉強しない中学生を勉強させるには本人が変わるしかない」です
親御さんや私が受験当日に子どもに代わって受験するわけには行きません。
自分一人で受験に立ち向かわなければなりません。
本人が変わるしかないのです。
では本人を変えるために、大人は何ができるのでしょうか?
目標設定のお手伝い
勉強に対するモチベーションを高めるためには、明確な目標を設定することが重要です。具体的な目標があると、その達成に向けて努力する動機が生まれます。
例えば、「志望校に合格する」「定期テストで平均点以上を取る」といった目標を設定することで、勉強の意義を感じやすくなります。
ご両親にできることのひとつは、目標設定のための情報提供です。
例えば、志望校があるならそこの文化祭に連れていってあげる。
「○○さんのお母さんが言ってたけど、○○高校は本当に楽しいらしいよ」
など、情報提供をして、お子さんの目標設定(志望校設定)のお手伝いをしてあげてください。
行きたい高校がない、将来やりたいことがないなら、なおさら上位校を目指すべきです。
自分が心の底からやりたいこと、人生をかけたいことが見つかった時に、下位校では選択肢が狭くあきらめざるを得ないかも知れません。
自分の人生を考えさせる
順番的には親が先にこの世を去ります。
自分達が去った後、子供たちが自立して幸せになってもらうために、自分の人生を考える時間を取らせましょう。
「どんな人生を生きたいか」
「今何を考えているのか」
「どんなことに興味があるのか」
「自分で自分の人生をコントロールするために、何が必要か」
それを気付かせるために、問いかけして、話を聞いてあげてください。
(親だと話しにくいこともあるので、私で良ければ聞きますよ!)
間違っても「そんなの無理に決まってるだろ~、真剣に考えろ!」とかはやめてくださいね。
ちょっと話はそれますが、中3の受験生には以下のような質問を投げかけました↓
・中学校卒業式の日、どんな気持ちでいたいですか?
・どんな高校生活を送りたいですか?
・そのためには両親や塾にどんなサポートを期待しますか?
・その他、不安点や要望を自由に書いてください
模試を受けさせる
模試を受けさせて、現在の実力(現実)を知ることも勉強に向かわせる良いアイテムです。
目標とのギャップを知り、何をすべきかが明確にして、一直線で目標に到達できるように、親御さんや塾の先生とお話しするのが良いと思います。
目標と現実のギャップが大きすぎて「箸にも棒にも掛からない」場合は、きちんと精神的なサポートも必要です
こちらの記事も参考になるかと↓
小さな努力も認めてあげる
いろいろ言いたい気持ちも分かりますが、グッとこらえて「今日は○○時間頑張れたね」「よく遅くまで頑張ったね」などのちょっとした声掛けが本人達には大きな応援になります。
テストで良い点を取った時だけ褒めるのではなく、日常の小さな進歩や努力も見逃さ酢に褒めてあげると、子供たちのやる気を支えて、自信を育むことができます。
勉強の成果は一夜にして得られるものではなく、日々の小さな努力の積み重ねによって築かれます。
その積み重ねを大切にするために、小さな努力を認めてあげてください。
最後に
中学生の受験生が勉強しない理由はお子さんそれぞれ多岐にわたりますが、理解と共感を持って対応して欲しいと思います。
「勉強しなさい!」と言っても返って逆効果なので、長期的な視点での支援と中学生自身の意識改革を促すことが、最終的な成功への鍵となります。
受験を否定的に捉えるのではなく、努力する尊さを子供のうちに身につける機会と捉えて、私たち大人はひたすらに応援に徹して、いつも味方でいてあげましょう。
親から言われると反発しやすい年頃ですので、そんな時は通っている塾の先生に相談してみるのが一番です。
もちろん、私でも構いません。
今日は以上です!
この記事が悩める保護者様の参考に少しでもなったら嬉しいです!