皆さんこんにちは!
この記事では英検5級に出題される全6大問(リーディング3・リスニング3)の形式・配点・時間配分を、最新版の試験仕様に基づいてまとめました。
「どんな問題が出るのか」をしっかり把握し、無駄のない学習計画を立てるための参考としてご活用いただけると嬉しいです。
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成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
まずは英検5級の試験全体像を押さえましょう。
リーディングとリスニングの出題数や配点、試験時間を一覧表で整理しました。これを基準に学習のペース配分を考えると効果的です。
セクション | 大問数 | 問題数 | 試験時間 | 配点* | 主な出題内容 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 3 | 25 | 25分 | 425点 | 単語・熟語空所補充/会話文空所補充/語順整序 |
リスニング | 3 | 25 | 約22分 | 425点 | イラスト描写/会話応答/イラスト選択 |
合計 | 6 | 50 | 約47分 | 850点 | ― |
* 配点は CSE スコア換算の目安
- CSEスコア 419 点以上 / 850 点
- 正答率換算で 約 65%(年度・回によって若干変動)
個人ではCSEスコアは算出できませんが、目安として全体の約3分の2を正解できれば合格圏内に入ります。
リーディングの大問を徹底解説
英検5級のリーディングセクションでは、単なる単語力だけでなく、文の流れを理解する読解力も問われます。ここでは各大問の特徴を詳しく見ていきます。
最も出題数が多いパートです。短い英文の空所に最適な単語を選び、文全体の意味を完成させる力が求められます。
- 形式
文中の 空所に入る最も適切な語を4択から選ぶ - ポイント
「名詞・動詞・形容詞」の語彙力と文脈把握がカギ。
短い文なのでスピード勝負。 - コツ
文を丁寧に読む→前後を見る→意味を考える→選ぶ
実際こんな問題が出題されますです↓

ひっかけ問題はなく、明らかに違う選択肢が用意されているので、知っていれば解ける問題です。
続いて大問2です。
大問2は2〜3ターンの短い会話文から適切なセリフを選ぶ問題です。会話の流れを理解する力が必要です。
全部で5題あり、選択肢は4つです。
- 形式
短い会話文の空所に入るセリフを4択から選ぶ - ポイント
挨拶・依頼・提案など定型表現を覚えておくと有利 - コツ
会話の流れを考え、自然につながる言葉を選びましょう。迷ったら友だちとの会話を思い出してみましょう。
こんな問題です↓

こちらもそれ以外は選べないように分かりやすい選択肢です。
とは言え、本人たちは難しく感じるものです。
英文が読めないと太刀打ちできないので、語彙力・文法力の定着が必要で、それが出来れば、簡単な問題です。
大問3は並び替えです。
バラバラに並んだ単語を正しい語順に並べ替える問題です。基本的な文型知識が問われます。
- 形式
バラバラの語を並べ替えて 正しい英文 を作る(5語前後) - ポイント
主語+動詞 を先に決め、残りで語順を調整 - コツ
だれが」「なにをする」の順で考えましょう。疑問文や否定文は、助ける言葉(Do、Does)に注意しましょう。
実際の問題はこちら↓

少し解説します。
私はこんな感じで塾生に英文を理解させていきます。
- 日本語のままで英語の語順にしてみよう!
私は寝ます、8時間、毎晩 - 日本語を英語に置き換えてみよう!
私は → I
寝ます → sleep
8時間 → for eight hours
毎晩 → every night
ポイントは「日本文→英文」じゃなくて「日本文→日本語のまま英語の語順→英文」にする点です。
私はいつも「英語は英語のまま理解する」と言いますが、そのためにも日本語を活用して英語を理解することがコツです。
文法をきっちりやっていると、こんな問題も余裕になります。
逆に単語は知っててその並びから「なんとなく読めている」レベルだと苦手意識を感じてしまうと思います。
単語暗記と基本文法の定着がカギ!
リスニングの3大問を徹底解説
リスニングセクションでは、音声情報を正確に聞き取る力と、素早く判断するスキルが求められます。それぞれの問題形式にあわせた対策が重要です。
視覚情報と音声情報を結びつける問題です。単語だけでなく、前置詞や動作表現にも注目しましょう。問題数は10台で、英文は2回ずつ放送されます。
- 写真を見ながら 英文1文 が読み上げられる
- Yes / No の2択ではなく 4択(写真に合致する描写を選ぶ)
- “on / under / next to” など 前置詞表現 をチェック
こんな問題です↓

放送される英文はこんな内容です。
What time is the big soccer game?
2022年 第3回英検過去問より
選択肢
1.In the house.
2.It’s $12
3.At eight
この問いは「サッカーの試合何時?」「12ドルだよ」とは言いませんよね。「何時?」と聞かれたら「○○時」とか「知らないよ」とかが答えになると思うので、3番の「8時」にマークします。
速度もゆっくりで、ひっかけもなく解ける問題です。
短いやり取りの後に続く自然な返答を選ぶ問題です。リスニング力と定型表現の理解が求められます。
問題数は5題で、英文は2回ずつ放送されます。
- 2人の短い会話 → その後に 応答文 が読み上げられる
- 質問は読まれず、応答だけを聞き取り最適な返答を選択
- Saturday / Sunday, morning / afternoon など 聞き取りやすい情報系語 を押さえる
こんな問題です。
会話;
2024年 第3回英検過去問より
Does the festival start at nine o’clock?
No, it starts at 9:30
質問;
What time does the festival start?
問題用紙の選択肢;
1.At 9:00
2.At 9:15
3.At 9:30
4.At 9:45
上記は会話で「お祭りは9時に始まりますか?」に対して「いいえ、9時30分に始まります」と返事しています。
質問は「何時にお祭りは始まりますか?」なので、選択肢の中から3の「At 9:30」を選びます。
傾向としては2人目に言った単語が答えになる場合が多いです。
(とはいえ、そんなテクニックは全然分からない時にだけ使いましょう。)
イラストに合致する英文を選択する問題です。
全部で10題あります。
問題用紙にはこんなイラストが載っています↓

流れてくる英文は次のようなものです
1.Miyuki is standing by a store.
2022年 第3回英検過去問より
2.Miyuki is standing by a river.
3.Miyuki is standing by a tree.
イラストは女の子が川のそばに立っている様子なので、「2.Miyuki is standing by a river.」が答えになります。
英検5級のリスニングは全て2回読まれるので、1回目に聞き取れなくても、2回目はどこを聞き取ればいいか分かっている状況なので、落ち着いて集中しましょう。
よくある質問(FAQ)
英検5級に関して受験生や保護者から寄せられる質問をまとめました。不安や疑問を事前に解消し、試験当日に落ち着いて臨めるようにしましょう。
- リーディングとリスニング、どちらを先に受ける?
- 従来型試験ではリーディング→リスニングの順。
S-CBT ではリスニング→リーディングの順になります
- 5級にライティングや面接はある?
- ありません。一次試験(筆記+リスニング)のみで合否判定されます
- 5級は小学生でも合格できる?
- はい、多くの受験者が小学生です。特に3年生〜6年生での受験が多く、しっかり準備すれば低学年でも合格は十分可能です。
- 合格までにどのくらい勉強すればいい?
- まったく初めての場合でも、3か月〜6か月の準備期間があれば合格レベルに達することができます。毎日のコツコツ学習が大切です。
次のステップ|学習計画はガイドでチェック
問題形式を理解しただけでは、合格には届きません。
これから大切なのは、どの順番で勉強するか、どんな方法で覚えるかを考えることです。
英検5級対策では、
- 単語・熟語の覚え方
- 文法の押さえ方
- リスニング力を伸ばす練習方法
- 本番に向けた時間配分の練習
など、計画的な勉強が合格への近道です。
下記ガイドでは、これらをやさしく分かりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください!
さいごに
この記事では、英検5級の問題形式や出題傾向について詳しくご紹介しました。
英検5級は、正しい準備を積み重ねれば小学生でも十分に合格できる試験です。特にリスニングとリーディングの基礎をしっかり固めることで、自信を持って試験に臨むことができます。
ただ、マークシート方式や試験独特の緊張感に戸惑うお子さんもいるかもしれません。だからこそ、英検5級は単なる合格だけでなく、「試験慣れ」や「挑戦する経験」を積む絶好の機会だと考えています。
英語力だけでなく、目標に向かって努力する力を育てる。それが私の願いです。
成田市囲護台・香取市佐原で本気で英語に取り組みたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。しつこい勧誘は一切ありませんので、ご安心ください。
一緒に、お子さんに英語ができる未来をプレゼントしましょう!
