(リニューアルに伴い、追記しています)
「英検3級って何が出るの? 4級とどう違う?」
そんな疑問を解消するために、この記事では 筆記・リスニング・ライティング の全問題形式と配点を最新版(2025年度)仕様でまとめました。どんな問題が何問出るのかを把握し、ムダのない学習計画を立てる参考にしてください。
スピーキング(面接)については、別記事「スピーキング完全ガイド」で詳しく紹介しています。
勉強法やおすすめ教材 が知りたい方は、別記事「英検3級一発合格ガイド」もチェックしてみてくださいね。
ちなみに、英検5級・4級についてはこちらをどうぞ↓



成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
試験概要
英検3級は筆記・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測定するテストです。このセクションでは、各技能の試験時間・問題数・配点・形式を一覧表でまとめて紹介します。
セクション | 大問数 | 問題数 | 試験時間 | 配点(CSE換算) | 主な出題内容 |
---|---|---|---|---|---|
リーディング | 3 | 30 | 65 分 | 550 点 | 単語・会話・読解 |
ライティング | 2 | 2 | (上記 65 分に含む) | 550 点 | Eメール返信/意見作文 |
リスニング | 3 | 30 | 約 26 分 | 550 点 | 会話応答・内容一致 |
二次試験 | 1 | 1 | 約 5 分 | 550 点 | 面接(カード音読+Q&A) |
合計 | 9 | 63 | 約 95 分 | 2,200 点 | ― |
合格ライン
1次:1103点 2次:353点
※CSEスコアです。個人では算出できないのですが、だいたい6割以上正解すると合格します。
リーディングの大問を徹底解説
リーディングは全部で3つの大問から構成されており、語彙・文法・会話・長文読解の力が試されます。どの大問でも中学校で習う内容が基本となりますが、出題形式をしっかり理解しておくことが合格への近道です。
短文中の空所に入る適切な語を4つの選択肢から選ぶ問題です。語彙力・文法力が問われ、英検3級のリーディングでは最も基礎的かつ得点源となるパートです。
- 出題形式
短文の中の空所に入る最も適切な語句を4つの選択肢から選ぶ問題です。 - 問われる力
語彙力・品詞の知識・中学英文法の理解力 - 対策ポイント
品詞(動詞・形容詞・副詞)の区別がカギ。
前置詞・接続詞・助動詞の使い方も頻出。
語彙は1200語程度が目安。
こんな問題です↓

このパートでは、2人の短いやり取りの中にある空欄に、もっとも自然な返答や発言を選ぶ問題が出題されます。会話の流れや文脈を読み取る力が求められ、英語でのやり取りに必要な“実践的な感覚”を測る設問です。
- 出題形式
2人の短い会話の空所に適切な言葉を補う4択問題です。 - 問われる力
会話表現の知識、場面ごとの自然な応答、文脈理解力 - 対策ポイント
あいさつ・依頼・感謝・謝罪などの定番表現を押さえる
文脈に合わない選択肢を消去する練習をする
会話パターンに慣れることで反射的に応答できる力を養う
こんな問題です↓

このパートでは、掲示・案内・Eメール・物語文などの英文を読んで、内容に合う選択肢を選ぶ問題が出題されます。設問はすべて4択式で、正確な読解力と情報処理のスピードが求められます。
- 出題形式
短い掲示・案内文・Eメール・物語文などを読んで内容に合う選択肢を選ぶ問題です。 - 問われる力
要点把握、具体情報の読み取り、文脈理解 - 対策ポイント
案内文やEメール形式に慣れる。
具体情報(数字・時間・場所)を素早く探す練習をする。
長文ではまず設問を読んでから本文に入るのが効率的。
案内文やEメール形式に慣れる。
具体情報(数字・時間・場所)を素早く探す練習をする。
長文ではまず設問を読んでから本文に入るのが効率的。
英検のライティングは毎回同じような問題がでます。
ですので、よく使う表現や型を理解しておけば、得点することができます。
お題は「Quesitonに対する考えと理由を2つ書きなさい」というもので、毎回使える型があります。それを事前に覚えておいて、それに当てはめながら与えられてQuesionに沿うように英文を作れば、大きく外さずに高得点を狙うことができます。
もちろん基本単語は書けるようにしておく必要がありますし、コツもあります。
ここではよく使える基本パターンとコツをお伝えします。
当塾の生徒もまずは基本の型を理解した後に過去問を解いては私に添削されて、完成度を上げていっています。
(添削されないとどこが間違いが分からないため、いくら数をこなしても上達しません)
追記)
リニューアルに伴い、意見論述問題に加えて、Eメール問題も追加されています
まずは大枠です。

自分の意見→理由1→理由2の順番で書くのが大枠です。
必ずこの順番を守るようにしてください。この「意見」→「理由」の順序は英語文化とも言えます。
英検のサイトにも英検3級のライティングの注意点として、挙げられているからです。
課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2017scoring_3w_info.html
英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
この大枠に沿って英作文しますが、よく使うフレーズもありますので、次の英検の過去問を使って紹介します。

質問は”What do you like to do on Sunday mornings?”「あなたは日曜の朝、何をするのが好きですか?」になります。
この質問に対して、「あなたの意見」→「理由1」→「理由2」の順番に書いていきます。
模範解答を拝借していきます↓

自分の意見として、”I like to watch TV.” と書き出します。
このlike toはQuesionから抜き出して使えます。
次に ”First~“と一つ目の理由を書きます。途中の “on Sunday mornings” もQuesionから持ってきた言葉を使っています。
次にSecond~と繋げて、2つ目の理由を書きます。2つ目の理由は、「because-なぜならば」を使って、2つ目の理由に付けくわえていきます。
FirstやScond、Quesitonにある単語を使って文章を完成させます。
以下の注意点を守って、ライティングの配点550点を奪取しましょう!
・文字数は25~35語にする
・採点は「内容」「構成」「語彙」「文法」の4つの観点がある。
→対策
内容・構成:型「意見→理由1→理由2」を守る
語彙:基本単語を書けるようにしておく
文法:文法的に正しい英文を書けるようにしておく
当塾ではもっと具体的に英作文のコツや添削をしています。
文法的に正しいかどうかは判断が難しい場合は、当塾にお任せください。
Eメール問題は2024年度の英検リニューアルに伴い、導入されました。
Eメールが問題文に記載されていて、それについて返信を書く形式です。
英検協会が出しているサンプル問題を例にとります。
まず、以下のようなメールが問題用紙に載っています↓

上記の英文の中に、下線部が確認できると思います。
How many people were at the party?
And how was the food?
この2つの質問の解答を返信として英作文を書くことになります。語数の目安は15語~25語です
模範解答は次の通りです。
We had a great time! There were twelve people at the party. The food was great! We had some pizza.
Eメール問題の採点3つの観点から行われます↓
内容:Eメールのやり取りとして適切か
語い:単語は英検3級レベルの単語を適切に使われているか
文法:文法の致命的なミスはないか(英語の語順に従って意味伝達に不自由しないか)
上記3つの観点毎に0~3点で評価されます
まずは受け取ったEメールへのリアクションです。
模範解答では「We had a great time! 」としています。残念ながら毎回この「We had a great time! 」が使えるかは、過去問が少ない現段階では言い切れません。
なので、いくつかパターンを覚えておくと安心です。
It was a fantastic time.
We enjoyed the day.
I’m excited about ○○.
I can’t wait for ○○.
次に質問への解答を書きます。
質問に合った回答をするためには、質問の英文を理解しておかなければなりません。
なので、以下の疑問詞を復習しておきましょう
How much(いくら)
例文: How much is this book?
(この本はいくらですか?)
How many(いくつ)
例文: How many apples do you have?
(りんごをいくつ持っていますか?)
What(何)
例文: What is your favorite food?
(あなたの好きな食べ物は何ですか?)
Who(誰)
例文: Who is your English teacher?
(あなたの英語の先生は誰ですか?)
When(いつ)
例文: When is your birthday?
(あなたの誕生日はいつですか?)
Where(どこ)
例文: Where do you live?
(あなたはどこに住んでいますか?)
Why(なぜ)
例文: Why are you late?
(なぜ遅れたのですか?)
How(どのように)
例文: How do you go to school?
(あなたはどうやって学校に行きますか?)
Which(どちら、どれ)
例文: Which do you like, coffee or tea?
(コーヒーと紅茶、どちらが好きですか?)
Whose(誰の)
例文: Whose bag is this?
(これは誰のかばんですか?)
これらの疑問詞を理解した上で、返事を書きましょう。
例として、上記の疑問文への解答例を書いておきます
How much(いくら)
例文: How much is this book?
(この本はいくらですか?)
It’s 1,500 yen.
(1,500円です。)
How many(いくつ)
例文: How many apples do you have?
(りんごをいくつ持っていますか?)
I have three apples.
(りんごを3つ持っています。)
What(何)
例文: What is your favorite food?
(あなたの好きな食べ物は何ですか?)
My favorite food is pizza.
(私の好きな食べ物はピザです。)
Who(誰)
例文: Who is your English teacher?
(あなたの英語の先生は誰ですか?)
My English teacher is Mr. Smith.
(私の英語の先生はスミス先生です。)
When(いつ)
例文: When is your birthday?
(あなたの誕生日はいつですか?)
My birthday is on October 5th.
(私の誕生日は10月5日です。)
Where(どこ)
例文: Where do you live?
(あなたはどこに住んでいますか?)
I live in Tokyo.
(私は東京に住んでいます。)
Why(なぜ)
例文: Why are you late?
(なぜ遅れたのですか?)
I missed the bus.
(バスに乗り遅れました。)
How(どのように)
例文: How do you go to school?
(あなたはどうやって学校に行きますか?)
I go to school by bike.
(自転車で学校に行きます。)
Which(どちら、どれ)
例文: Which do you like, coffee or tea?
(コーヒーと紅茶、どちらが好きですか?)
I like tea.
(紅茶が好きです。)
Whose(誰の)
例文: Whose bag is this?
(これは誰のかばんですか?)
It’s my sister’s bag.
(それは私の妹のかばんです。)
最後に、文字数が足りない場合は、次の言葉で締めて文字数を調整しましょう
Have a great day!
Talk to you soon!
See you soon!
リスニングの大問を徹底解説
リスニングは全30問で3つの大問に分かれており、大問1は1回、大問2と大問3は2回放送されます。
聞き取りのスピードや語彙の難しさは中学校レベルですが、出題形式に慣れておくことが重要です。
このパートでは、2人の会話の一部が読み上げられ、その後の自然な応答を3つの選択肢から選ぶ問題が出題されます。聞き取りの正確さだけでなく、日常的なやり取りのパターンに慣れているかも問われます。
- 出題形式
短い会話の一部を聞いて、最も自然な応答を選ぶ問題。放送は1回のみです。 - 問われる力
日常会話の定型表現理解、反応力、文脈の聞き取り - 対策ポイント
「How are you?」「Do you want~?」などの基本的な呼びかけや質問に対する自然な返答パターンを覚える
放送される前後の流れをイメージしながら聞く
よく使われるあいづち・返答のフレーズ(That sounds great! / I’m not sure. など)をストック
問題用紙にはこのようなイラストが書かれいます↓

放送される英文はこちらです↓
Excuse me. There’s a hair in my spaghetti.
I’m very sorry, ma’am. I’ll bring you another one.
Please hurry.
Quesions:
1. Tomato soup.2. I’ll be right back.
3. The steak is delicious.
2024年 第3回 英検3級試験問題より
このパートでは、2人の会話を聞いて、その内容に関する質問に答える形式です。誰が何を言っているのか、いつ・どこで・誰と何をしたのかなど、細かい情報の聞き取りが必要です。
- 出題形式
2人の会話を聞いて、その内容に関する設問に4択で答える。会話は2回放送される。 - 問われる力
話の流れの理解、登場人物・場所・行動の特定、情報整理力 - 対策ポイント
「誰が」「誰と」「何をした」などの関係性を整理するクセをつける
会話文の後半で大事な情報が出ることが多いので最後まで集中
接続語(but, so, because など)に注目して話の展開をつかむ
問題用紙には以下の様な選択肢が載っています。

放送される英文はこちらです↓
A: Are you going to the festival tomorrow, Peter?
B: Yes. I’m going with Rachel’s brother.
A: Do you see him often?
B: No, I haven’t seen him since Tom’s Christmas party.Question : Who will Peter go to the festival with?
2024年 第3回 英検3級試験問題より
① Rachel ② Rachel’s brother ③ Tom ④ Tom’s brother
このパートでは、ナレーションやスピーチを聞き、その内容に合う選択肢を4つの中から選びます。話の構成をつかみながら、中心情報や理由を聞き取る力が問われます。
- 出題形式
1人の話者による説明や体験談などを聞き、その内容に関する設問に答える。2回放送。 - 問われる力
要点把握、理由の特定、主語・時制・因果関係の聞き取り - 対策ポイント
最後まで聞いてから選ぶ習慣をつける(前半と後半で逆転する内容に注意)
「誰が」「なぜ」「何をした」に注目する
簡単な言い換えやつなぎ言葉(so, because, that’s why)を聞き逃さない
問題用紙には選択肢のみが記載されています

放送内容はこちら
James loves animals. He wants a pet, but his parents said no. Yesterday, he went to his friend Tina’s house. He was happy because he could play with her pet dog.
2024年 第3回 英検3級試験問題より
Question:
Why was James happy yesterday?
二次試験(スピーキング)について
英検3級の面接試験(スピーキング)は、筆記試験合格後に実施される重要なパートです。出題形式や対策方法の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
保護者や受験者からよく寄せられる質問とその回答を紹介します。試験の仕組みや対策への不安をここで一気に解消しましょう。
- 小学生でも受けられますか?
- もちろん可能です。実際に小学生で3級に合格する生徒も多くいます。スピーキングやライティングの練習が必要ですが、丁寧な準備をすれば十分対応できます。
- 面接が不安です。
- スピーキング(面接)については別記事で詳しく解説しています。
👉 英検3級スピーキング完全ガイドはこちら
- 合格したら次はどうすればいい?
- 3級合格後は準2級へのステップアップが一般的ですが、まずは3級の基礎を使いこなせているかを確認し、定着させてから進むのがオススメです。
次のステップ|勉強法は「一発合格ガイド」でチェック
問題形式がわかったら、次は具体的な対策へ!「一発合格ガイド」では勉強スケジュールやおすすめ教材も紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
英検はゴールではなく通過点
英検に合格することは素晴らしいことですが、私は「合格の先にある本当の英語力」を大切にしています。
過去には、準2級や2級に合格しているお子さんでも、be動詞と一般動詞の使い分けがあいまいなことがありました。これは、対策だけに偏った学習で「本当の基礎力」が身についていなかったことが原因です。
当教室では、たとえ英検3級に小学生で合格していても、もう一度3級レベルから丁寧に土台を固める指導を行っています。その結果、「英語が読めるようになった」「長文が苦じゃなくなった」と生徒本人が感じられるようになります。
合格だけでなく、その後も伸び続けられる本物の英語力を一緒に育てていきましょう。
\ STUDIOUSでは無料体験レッスンを受付中!/
英語が初めてでも、3級を目指したいお子さんも大歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。