皆さん、こんにちは!
気付けば夏休みも終わり、小6、中3、高3は受験への意識が一気に高まってきた感があります。
今年の高3の志望校は、お茶女、慶應SFC、東京理科、東京藝大、立教、三重、千葉、などと、だいぶ難関大学の割合が増えてきました。私が担当できるのは英語だけですが、受験は英語だけではないので、学校の先生・大手予備校の先生方のお力をお借りしながら、彼らの夢の実現に一生懸命やるだけです。
さて、今日は英検、特に準1についてです。
いや~、準1の合格はなかなか難しいですね。特に最後の長文!
なので、準1級を教えていると、結構な頻度で聞かれることがあります。
「先生、最後の長文って捨てちゃダメですか?」
「この前の準1、最後の長文まで解けなかったです。ヤバいですよね?」
分かります。あれ、長いですからね(笑)
準1級の最後の長文は500語近くあります。内容も歴史だったり科学だったり、普通に難しい。しかも試験の終盤です。
語彙をやって、長文を読んで、ライティングもあって……。
「もう最後までたどり着けません」
という生徒は珍しくありません。
英語講師としては、「長文から逃げるな!」と言いたいところなんですけど(笑)
合格を最優先にするのなら、話は少し違います。
準1級合格が目的なら、最後の長文を後回しにするのは全然アリ
だと思っています。
今日はこれについて深掘りしていきます。

成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
500語読んで4問
今の準1級リーディングは全部で31問です。
内訳はこうなっています。
| 大問 | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
| 大問1 | 語彙・熟語 | 18問 |
| 大問2 | 長文空所補充 | 6問 |
| 大問3 | 長文内容一致 | 7問 |
| 合計:31問 |
大問3の長文は2つ。
最初が400語程度で3問。
最後が500語程度で4問です。
500語読んで4問。一方、大問1は18問あります。
しかも英検協会は、同じ技能の問題であれば、どの問題を正解してもスコアへの影響は同じと説明しています。

つまり、
大問1の語彙を1問取る。
最後の500語の長文を頑張って読んで1問取る。
どちらもリーディングの1問です。
こうやって見ると、最後の長文って、かなり時間対効果が悪いんですよね。
もちろん「だから長文なんて勉強しなくていい」という話ではありません。
むしろ普段の勉強では、ちゃんと読んでほしいです。
でも、
試験本番の筆記90分をどう使って合格するか
という話なら、優先順位はつけた方がいいと思います。
そもそも90分に余裕がありません
準1級の筆記は90分です。
旺文社が示している目安では、
大問1が約10分。
大問2が約15分。
大問3が約25分。
ここまでで50分です。

90分からリーディングの50分を引いて、残り40分。
その40分で、要約と意見論述のライティング2題を書かなければなりません。
一度意見論述や要約をやったことがあるお子さんなら、40分では終わらないっていう経験があると思います。
これ、そもそもリーディング50分も結構きついです。
大問1で少し悩んだ。
長文で一文分からなくなって戻った。
そんなことをやっているうちに、普通に時間はなくなります。
実際、塾で過去問をやっていても、
「英文が全く読めない」
というより、
「読めるけど最後まで行かない」
という生徒の方が多いです。
最後の長文4問まで解けないと不合格?
ここも気になりますよね。
準1級の一次試験は、
リーディング750点
リスニング750点
ライティング750点
合計2250点で、合格基準は1792点です。
英検協会によると、2016年度第1回一次試験では、1級・準1級は「各技能で7割程度の正答率」の受験者の多くが合格していました。(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2016admission.html)
今のリーディングは31問なので、7割なら約22問。
あくまで参考程度ですが、単純計算では9問ほど落とせることになります。
もちろん、
「22問取れば絶対合格です!」
という意味ではありません。
英検のCSEスコアは単純な素点換算ではありませんし、正答数とCSEスコアの対応表も公表されていません。
あくまで目安です。
ただ、最後の長文は4問なので、
最後の長文を全部落とした瞬間に不合格になる
という試験ではありません。
それより私が絶対に避けて欲しいと思うのは
最後の長文4問を取ろうとして20分使う
↓
ライティングが最後まで書けない
こっちです。
長文は4択です。
最悪、時間がなければマークできます。
でもライティングは書かなければ何も残りません。
なので、ライティングの時間を先に確保して欲しいのです。
最後の長文はやれたら1問か2問やる
最後の長文4問全部取る!
4問全部捨てる!
そんな0か100かで考えなくていいです。
拾えるところだけ拾う。
これでいいと思います。
準1級の内容一致問題は、基本的に本文の流れと設問の順番が対応しています。
だから、
設問を見る。
該当しそうなところまで読む。
解けそうなら解く。
これでいい。
最後の長文4問。
全部読むのは無理。
でも1問くらいなら取れそう。
だったらその1問を取りに行けばいい。
そして最後は全部マークする。(通称塗り絵(爆))
4択なので、白紙にする理由はありません。
それより大問1の語彙です
準1級を教えていて、やっぱり大問1は大きいなと思います。
18問あります。
リーディング31問中18問です。半分以上。
最後の長文は500語読んで、4問。
大問1は18問。
比べるとかなり違いますよね。
しかも語彙は、ある意味すごく正直です。
覚えれば取れる。
覚えていなければ取れない。
読解力は、
「長文を10本解いたから来週から急に速くなる」
とはなかなかなりません。
でも単語なら、覚えた数だけ確実に知らない単語が減ります。
そして語彙が増えると、大問1だけではなく長文も速くなります。
単語を見た瞬間に意味が出る。
それだけで長文のスピードはかなり変わります。
本番では捨てても、普段は捨てない
英語教師なので、最後にこれは言わせてください(笑)
本番で最後の長文を後回しにするのはアリです。
でも、
「どうせ本番で捨てるから、普段もやらなくていいや」
はやめましょう。
準1級の長文って、かなり良い教材です。
単語も難しい。
文も長い。
だから、大学入試につながります。
そのため、普段のレッスンでは、むしろ丁寧に読みます。
答えが合っていても、
「この一文どういう意味?」
と普通に聞きます。
というか、全文隅々まで完全理解してもらいます。
問題に正解していても、本文をちゃんと読めていないことなんていくらでもありますからね。
主語はどこ?述語は?
このwhichは何を受けている?
このitは何?
そうやって読んでいく。
本番は時間との勝負です。でも普段の勉強では時間を使える。
そんな方針です。
本番の解答ペース
かなり時間が厳しい生徒なら、私はライティングを先に確保し、最後の長文を後回しにする方法もおすすめしています。
具体的な90分の時間配分については、以前こちらの記事で詳しくまとめています。
さいごに
今日のお話をまとめると
「準1級の最後の長文は捨てていいですか?」
と聞かれたら、
私は、条件付きでアリと答えます。
ただし、完全放棄はしない。
設問は見る。
取れそうな問題は拾う。
最後は全部マークする。
そんな1点でももぎ取ってやる!というハングリーな気持ちで挑んでください!
そして普段の勉強では逃げない。
私としては、普段の積み重ねの結果、英検に受かってほしいというのが本音です。
しかし、受験にも英検が入り込んでいる以上、スコアを取るための指導、合格するための指導も必要なのです。
本番では戦略的に。
普段の勉強では泥臭く。
このくらい柔軟性をもって、毎日指導に当たっています。
今日は以上です!
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんの英検チャレンジを応援しています!
