皆さんこんにちは!
当塾では中学のうちに英検準2級取得を目指してレッスンを行っています。
ここ数年の高校入試を見ていると難化傾向(読む量が多い!)ですので、中学卒業レベルの英検3級合格レベルでは、少し不安が付きまとうのも事実だと思います。
そういう訳で、学校の授業のペースを超えて更に高い英語力を身に付けることが高校入試でも有利になるので、英検準2級を目指して頑張るように子ども達には伝えています。
この記事では英検準2級の内容や対策をまとめていきます。
この記事を読めば、英検準2級の全体像、どんな問題が出るのか、どんな対策をすべきなのかが分かります。
是非最後までお読みください。
それでは行きましょう!
成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
英検準2級のレベル
英検準2級のレベルは英検のサイトに書かれています↓
目安としては、準2級は「高校中級程度」です。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p2/detail.html
高校中級程度ということですので、高校1・2年の内容を含んだ出題になってきます。
特にこの後にも触れますが、覚える単語数が格段に増えてきます。
単語を知らないと前に進めないので、語彙力強化が合格を左右します。
英検準2級の合格ライン
他の英検でもそうでしたが、英検の合否はCSEスコアという英検独自の点数が使われます。
1次試験はリーディング・ライティング・リスニングの3つの技能が試されます。
この3つのそれぞれに600点のCSEスコアが配点されて、合計1800点になり、そのうち1322点とると、1次試験合格になります。
1800点中1322点が合格に必要になるのですが、極端な話、リスニングで0点だと、リーディングとライティングで満点を取っても1200点になり、不合格になってしまいます。
リーディング・リスニング・ライティングでバランスよく点数を稼がなければならない訳です。
当塾ではライティング指導もきっちりやっていて、普通は苦手なライティングを得点源にして合格できるように指導しています。
英検準2級の問題ってどんな問題?
英検準2級でどんな問題が出題されるのか、過去問をお借りして解説していきます。
大まかには筆記とリスニングの一次試験、一次試験に合格した場合は、面接の2次試験になります。
- 筆記(リーディング)
大問1:単語の穴埋め問題
大問2:会話文の穴埋め問題
大問3:長文の穴埋め問題
大問4:長文の内容一致問題 - ライティング
英作文一題 - リスニング
第一部:イラストに合った会話文を選ぶ問題(放送は一回のみ)
第二部:会話を聞いて、その会話についての質問の回答を選ぶ問題(放送は一回のみ)
第三部:英文を聞いて、それに関する質問の回答を選ぶ問題(放送は一回のみ)
※第二部と第三部の違いは、2人で話しているか、1人で話しているかの違いです。
それぞれ具体的にどんな問題が出るか見ていきましょう!
大問1は以下のような形式の問題で、単語の穴埋め問題です。
単語を知っていれば解ける問題ですので、毎日頑張って単語を覚える価値があるとも言えます。
少ないですが、文法問題も出るので、中学英語を超えた高校英語の文法も理解しておく必要があります。
大問2は会話文の途中に空欄があり、そこに適する英文を選ぶ問題です。
前後関係を理解すれば、正解以外の選択肢は意味が通らないので、ひっかけ問題はありません。
単語の意味を知っていて、文法も分かっていないと、正確に英文の意味が捉えられないので、間違った選択肢を選んでしまうことも多いでしょう。
文法と聞くと難しく感じてしまいますが、それも教え方次第です。
暗記する部分ももちろんありますが、日本人が英語を理解するためには文法が必須です。
たまに「文法なんて知らなくていい」っていう人がいますが、その人は英語を正確に読めていないことが多く、本人は間違った理解をしている事すら気づけない状態です。
こちらは英文の中に空欄があって、そこに適する単語やフレーズを選択する問題です。
前後だけ読めば適するものが分かることもありますが、そんなことをせずに全部読んで自信をもって答えられる力を当塾では目指しています。
いわゆる読解問題で、英文に書かれていることを理解しているかどうかを測るために内容一致問題になります。
長文問題全般に言えることですが(これはTOEICの指導でも言っていることですが)、先に設問を読んでから本文を読むようにしましょう。
英検準2級では長文の順番で問題があるので、事前に何に注文して読めばよいのかが分かり、解答を探す時間の節約と正答率の向上につながります。
ライティングは英作文問題で、一題しかでません。
ですが、この一題で配点が600点もあります。
絶対に落とせません。
でも事前に練習しておけば得点源になります。
当塾でも受験すると決めた子は、1カ月くらい前から練習し始めて、ライティングで高得点をあげています。
むしろ、多少リーディングとリスニングが悪くても、ライティングでカバーできるのが今の英検です。
ですからこのライティングをきっちりと練習すれば、合格がかなり近づきます。
後半で、少しライティングのコツを書いておきますので、参考にしてください。
でも添削した方が上手になるので、添削して得点源にしたい方は、お問い合わせください。
ライティングは以下のようなお題が示されて、これについて英文で自分の考えを書く問題です。
ライティングのコツについては、後半に書いておきますので、参考にしてください。
リスニングの第一部は会話文が放送され、その会話の最後として相応しい応答を選ぶ問題です。
会話文と選択肢の両方が放送され、問題用紙には何も書かれていません↓
問題用紙には何も書かれていないので、放送だけが頼りです。
しかも1回しか放送されないので、集中が必要です。
放送される英文は次のようなものです。(2022年 第3回 英検準2級過去問から抜粋しています)
男性話者:June, have you finished writing your sales presentation yet?
女性話者:No, I haven’t, Mr. Negley.
男性話者:Well, please finish it today. I want to check it before the meeting tomorrow.
女性話者:(以下の3つから選ぶ)
1:OK. I’ll finish it this afternoon.
2:Hmm. I don’t like presentations.
3:Well, I showed it to you yesterday.
男性話者が ”Well, please finish it today”と言っているので、その答えとしては “OK. I’ll finish it this afternoon”と1が正解になります。
流れ的には2人の会話で、それぞれ2回ずつ話すので、2回目の発言、つまり今回の場合は、男性の ”Well, please finish it today”が答えの手掛かりになっています。
リスニングの第2部では、会話文とその会話文についての質問が放送されます。
その質問についての回答を問題用紙の選択肢から選ぶ問題です。
ここでも2022年第3回英検準2級過去問をお借りして、どんな問題か説明します。
まず、放送される会話はこちらです↓
女性話者:Dad, can we go to the zoo next week?
男性話者:Sure, Lisa, I love the zoo. What animals do you want to see?
女性話者:Well, there’s going to be a special show at the dolphin exhibit. That’s what I want to see the most.
男性話者:Oh, great. That sounds like fun.
Question: What is one thing the girl says about the zoo?
放送の最後のQuesion ”What is one thing the girl says about the zoo?”に対して、その答えとなる選択肢を選びます。
この選択肢は問題用紙に書かれています↓
放送される英文を聞こえたままの語順で理解しておかないと、英文においてかれてしまいます。
更に、ここではexhibitの言い換えとしてshowを知っていないと答えらません。
難しいと感じてしまうのも無理はありません。
でも、中には簡単と感じる子もいますが、そんな子も同じところからスタートしています。
きちんとした順序で学んでいけば、英検準2級と言っても合格は難しくありません。
是非正しい英語学習で、将来にわたって使える英語力を養ってください。
リスニングの第3部は第2部とほとんど同じです。
違う点は、第2部は2人の会話でしたが、第3部は一人だけが英語を話しています。
その英文についての質問が最後に流れるので、回答としてふさわしい選択肢を選びます。
流れてくる英文はこちらです(2022年第3回英検準2級過去問をお借りします。)
Mary’s favorite subject at school is art. recently, one of her paintings won a prize in a contest. Mary wants to study art at college and become a professional artist. She also hopes to have her own art store where she can sell paper, brushes, and paints.
Question: What is one thing that Mary wants to do in the future?
Questionの回答にふさわしいものを問題用紙の選択肢から選びます↓
この問題では放送される英文に ”become a professional artist”という部分があるので、回答は2の”Become an artist”になります。
放送される英文が少し長めなので、集中力を切らさないように注意しましょう。
普段英文に聞き慣れていないと、本番で圧倒されてしまうかもしれません。
英検準2級の対策
英検準2級は高校生レベルになるので、合格に求められる語彙数は3600語と一気に増えます。
3級までで覚える単語数は2100でしたので、1500語も増えたことになります。
うわぁぁぁぁぁぁぁ
3600語!
また、一気に増えましたね!
高校中級レベルですから、求められる語彙数も増えてきますね。
3級が2100語程度でしたので、そこから1500語も増えています。
当塾で英検準2級に合格した生徒を見ると、ここまでの語彙数は無さそうです。
なので、準2級に合格した後もずっと単語の小テストをやって語彙力を増やしてもらっています。
単語はどれだけ触れたかで覚える量が決まります。
朝2分単語帳を開く。
寝る前に3分だけ単語帳を開いて目にする。
こんな小さな努力が、気付いた時には大きな差となって現れてきます。
隣に座っている友達は、こっそりと毎晩努力しているのかも知れません。
置いてかれないように、しっかりと頑張っていきましょう!
英検準2級で必要になる文法事項を教本から抜き出してみました↓
No. | 文法事項 |
---|---|
1 | 現在完了進行形 |
2 | 過去完了 |
3 | 過去完了進行形 |
4 | 未来完了 |
5 | 受動態(by以外の前置をとるもの) |
6 | 助動詞(would, should, should have) |
7 | 仮定法過去 |
8 | 仮定法現在 |
9 | 仮定法過去完了 |
10 | 比較(倍数比較、慣用表現) |
11 | to不定詞(結果) |
12 | 原形不定詞 |
13 | 知覚動詞・使役動詞 |
14 | 分詞構文 |
15 | 関係代名詞(whose, what) |
16 | 関係副詞 |
書き出してみると、多い!とても多いですね!
しかも理解しにくい部分もあり、教える側も順序だてて教えないと、生徒を迷子にしてしまいます。
文法問題が解ける以上に、長文問題で正確に英文を読めるようになるため文法はきちんと理解しておきましょう。
ちょっと量が多いですが、上記の項目をひとつひとつ理解して、演習して自分の物にしていく必要があります。
理解しないでずっと苦しむか、一度理解してその後はずっと点を取れるようになるか。
ちょっとの努力で大きく変わってきます。
続いて、ライティング(英作文)のポイントです。
すでに書きましたが、ライティングで得点を稼げるかどうかが英検準2級の合格に大きく関わってきます。
これ一題しっかり書ければ、満点の600点は難しいとしても500点くらいは取れるようになります。
英検準2級のライティングもまずは型を覚えて、その型に沿うように自分の意見を書くのがポイントです。
繰り返し練習していけば、型を覚えましょう。
ここでは以下の過去問を使って、型を説明していきます。
英検のサイトにライティングの採点基準が出されています。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/2017scoring_p2w_info.html
簡単にまとめえおきます。
注意点
- 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
- 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
- 課題に相応しい語彙を正しく使えているか
- 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
上記の注意点も型を覚えておけば、必然的にクリアできます。
それでは型を1つ紹介します。
流れとしては、こんなイメージです↓
繰り返しになりますが、理由2つを書かなければならないので、理由を2つ挙げられるように自分の主張を考えるのがベストです。
その理由2つには補足説明の英文が必要になります。
自分の主張をどう展開するか、それを決めるためにも、理由2つが書ける内容を主張していきましょう。
ちなみに最後の「再主張」は文字数が足りない時の調整用に使います。
模範解答はこちらです↓
赤文字は型として覚えておきましょう。
ピンクの部分は質問文の”Do you think libralies should more book events for children?”の単語を使っています。
この模範解答の文字数は54文字です。そのうち質問文から作れる英文と型を合わせると、14文字ありますので、残り40文字自分で書けれOKな訳です。
ちょっとここでは長くなるのであっさりとした解説にとどめますが、もっと詳しい解説や対策・添削を行って、塾生たちはライティングを得点源にしています。
リスニングのポイントとして試験中にできることは、問題用紙の英文に目を通しておくことです。
第1部は英文が問題用紙に書かれていませんが、第2部と第3部は書かれています。
第1部のリスニングの冒頭は2分30秒ほどリスニング試験の解説になります。
この時間を使って、第2部と第3部の英文に目を通しておくことをお勧めします。
もちろん目を通しただけでは、全部覚えられないのですが、リスニング問題と言えど英文が読めないと正解を選べないので、少しでも目にしておいた方が、心の余裕が違うはずです。
放送を聞きながら英文を読める人は良いのですが、そんな人はあまりいないので、事前に目を通しておきましょう。
このやり方は、過去問を解く時から事前に練習しておきましょう。
過去の指導経験から
英検準2級に受かってる子を新しく受け持ったことがあります。
確かに英検準2 級には合格していました。
ただし、
文の構造が分かっていない。
だから英文が正しく読めない。
こんな状態で受かっていました。
英検も完ぺきではないので、戦略を持って対策をすると、未熟な英語力で受かってしまうことがあります。
英検準2級合格することは凄いことですが、テクニックに頼った合格では、実際の英語力が乏しくて、本当に価値のある合格とは言いにくいです。(合格そのものは素晴らしいです。)
こんな生徒にあってから、日々の指導を見直しました。
英検合格はひとつの目標ですが、もう少し先の目標、英語が使える未来を手に入れるために、テクニックに頼らない英検指導を心がけています。
もちろん、英検の合格が高校入試でプラスになる場合もありますので、徹底的な対策レッスンもします。
ですが、それも基礎がきちんと固まってからやるようにしています。
こんな指導方針で行っている真面目な英語塾です。
成田市囲護台・香取市佐原でレッスンを行っています。
将来に続く英語力を身に付けたいご家庭は、いつでもお気軽にお問い合わせください!
しつこい勧誘は一切しませんので、ご安心を~。