こんにちは!
英検2級は、高校卒業程度の英語力が求められる実践的な試験です。
大学入試での英語免除・加点はもちろん、就職活動でも「使える資格」として評価されるケースが増えています。
とはいえ、語彙・文法・読解・ライティング・スピーキングと全技能が問われるため、対策には戦略と継続が不可欠です。
この記事では、英検2級に“一発合格”するための勉強法、スケジュール、出題傾向、そして当塾STUDIOUSでの指導事例まで、すべてまとめています。
保護者の方にもご理解いただけるように丁寧に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!

成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
英検2級ってどんな試験?
英検準2級は、高校中級程度(高校2年レベル)の語彙・文法・読解・会話力が問われる実践的な試験です。
大学入試改革やグローバル化の影響で、学校推薦や総合型選抜、私立中高の内部進学などでも準2級を取得しておくと評価されやすくなっています。
- 対象レベル
高校中級程度(高校2年生レベル) - 試験形式
筆記(リーディング+ライティング ※Eメール問題含む)+リスニング+面接(スピーキング) - 合格点
おおよそ正答率60%前後(CSEスコア制。英検のスコア指標であるCSEスコアに基づいて行われます) - 試験時間
一次試験 約85分/二次試験 約7分(面接)
合格点とCSEスコアの目安
英検2級では、一次試験(筆記+リスニング)と二次試験(面接)にそれぞれCSEスコアによる合格基準が設けられています。
- 一次試験(リーディング・ライティング・リスニング):1520点/1950点満点
- 二次試験(スピーキング):460点/650点満点
※CSEスコアは、単なる正答数ではなく、問題の難易度・回答内容も加味して算出されます。そのため、各技能ごとのバランスも重要になります。
次は、一発合格に必要な力を具体的に見ていきましょう。
英検2級一発合格に必要な3つの力
英検2級は、単なる暗記型の英語力ではなく「使える英語力」が問われます。
合格のためには以下の3つの力をバランスよく鍛えることが重要です。
- 長文を読みこなす読解力
高校~大学入試レベルの英文を速く正確に読み、設問に対して適切に答える力が求められます。特に設問の意図を読み取り、選択肢を論理的に判断するスキルが重要です。 - 自分の意見を英語で表現するライティング力
英検2級では、与えられたトピックに対して自分の意見を明確に述べ、理由を2つ提示して構成する必要があります。論理性と表現力の両方が評価されます。
また、2024年度からは「要約問題」も導入され、「他者の意見を読み取り、要点を整理して書く力」も不可欠です。 - 英語で質問に答える力(スピーキング力)
面接ではイラスト描写や自分の意見を英語で伝える力が問われます。瞬時に答える力と、構成して伝える力の両立がカギです。
英検2級に一発合格するための勉強法
ここからは、英検2級の一発合格を目指すための具体的な勉強法を解説していきます。
まずは試験で問われる必要な単語・文法レベルを確認したうえで、各技能(読む・聞く・話す・書く)の対策に進むことが大切です。
学習の全体像を把握しておくことで、効率よく自分に必要な力を伸ばすことができます。
英検2級の対策を進めるうえで最初に確認しておきたいのが、「出題範囲」と「必要な語彙・文法レベル」です。目安を知ることで、効率よく学習に取り組むことができます。
英検2級の出題範囲は、高校卒業程度の内容とされています。大学入試の共通テストや私立大学の中堅レベルをイメージするとよいでしょう。
日常会話レベルを超えて、「やや抽象的な内容」を読み書き・聞き話す力が求められるため、単語や文法は“正確に使える”レベルまで引き上げることが大切です。
英検2級は、読む・聞く・書く・話すの4技能すべてに対策が必要な試験です。 ここでは各技能別に効果的な学習法を紹介します。
英検2級では約5000語レベルの語彙と、高校レベルの英文法の運用が求められます。基礎力を固めることが、すべての技能の土台になります。
- 単語帳を活用するだけでなく、「例文の中で覚える」ことが重要です。
- 単語を単体で覚えるのではなく、コロケーション(例:make a decision)やイディオム(例:be interested in)とセットで覚えると記憶に残りやすくなります。
- 「覚えたつもり」にならないよう、定期的にテスト形式で復習するのが効果的です。
- 英検2級レベルでは、時制・助動詞・関係詞・仮定法など高校英文法の総仕上げが必要です。
- 特に「文構造の理解(主語・動詞・目的語などの関係)」を意識して精読・音読することで、読解と英作文両方に効いてきます。
- 問題集や参考書を繰り返し使い、「なぜその答えになるのか」を考える習慣をつけることが文法力の定着につながります
この語彙・文法力を日々の学習で積み上げていくことが、英検2級の全パートに対応できる「英語の基礎体力」となります。
英検2級のリスニングでは、会話文・説明文・ナレーション形式など多様な音声が出題されます。内容を正確に聞き取り、要点をすばやく把握する力が必要です。
- 形式に慣れる:過去問や公式問題集で、設問の形式・音声スピード・話者のアクセントに慣れておきましょう。
- 先読みの習慣をつける:問題を聞く前に設問や選択肢をざっと目を通し、話の流れを予測する癖をつけましょう。
- 音読・シャドーイング:スクリプトを見ながら声に出して読む、音声に合わせて同時に話すなどして、耳と口を連動させて鍛えると、音のまとまりで意味をつかむ力が伸びます。
- ディクテーション:聞こえた英文を書き起こす練習で、細かい音の聞き取り力と文法力を同時に強化できます。
「伝える力」は一朝一夕では身につきません。日々の練習を積み重ねて、自信を持って本番に臨みましょう。
2024年度から英検2級のライティングは、2題構成(要約問題+意見論述)にリニューアルされました。 より実践的なライティング力が求められます。
- 要約問題:英文を40~50語でまとめる問題
長文の「主張・根拠・結論」の流れを読み取り、要点を簡潔に英語でまとめる練習が効果的です。パラグラフごとの要点をメモし、英文1~2文で整理する練習が有効です。 - 意見論述従来通り、自分の意見を80~100語で述べる形式
「主張 → 理由① → 理由② → 結論」の型を定着させ、テンプレートを活用することでスムーズに構成できます。よく出るテーマ(教育・環境・テクノロジーなど)で繰り返し練習しましょう。
書いた英文は、添削・音読・書き直しをセットで行い、表現力と正確さを高めていきます。自分の弱点をフィードバックから知ることも大切です。
英検2級のスピーキング(二次試験)は、ナレーション・質疑応答・意見陳述などが出題されます。短時間で自分の考えをわかりやすく伝える力が求められます。
- ナレーション練習:イラストを見て、「何が起きているのか」を時系列で描写する練習を繰り返しましょう。
- 即答力の強化:「Why do you think so?」といった理由説明の問いに瞬時に答える力が必要です。よくある質問への答えをパターン化しておくと安心です。
- 発音・声の大きさ・表情:内容だけでなく、アティチュード(態度)も評価対象。アイコンタクトや明瞭な発音を意識しましょう。
- 模擬面接の実施:本番同様の形式で練習を繰り返すことで、緊張への耐性もつきます。
合格のための勉強ステップ(6ヶ月プラン)
英検2級は出題範囲が広く、単語・文法の暗記だけでは対応しきれない本格的な試験です。 合格するためには、計画的に「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく育てていく必要があります。
ここでは、効率よく力を伸ばしていくための6か月間の学習ステップをご提案します。
学習初期は語彙力と長文読解力、リスニング力といったインプットを中心に土台を築き、後半ではアウトプット型のスキルであるライティングとスピーキングの力を段階的に伸ばしていきます。
英検2級は範囲が広く、一夜漬けでは対応できません。6か月かけて段階的に力を伸ばす学習計画が有効です。
この時期は基礎力を徹底的に固めるフェーズです。暗記中心ではなく、文脈や例文を活用しながら、理解を深めていくのがポイントです。
- 語彙
単語に毎日触れる
1週あたり80語×4週(計320語) - 文法
高校英文法の復習(時制・助動詞・接続詞など) - リスニング
過去問を解いてみる
この時期は徐々に実戦力をつけ始める時期です。語彙は派生語や類義語も意識し、ライティングの基礎構成練習もスタートしましょう。
- 語彙
単語に毎日触れる
1週あたり80語×4週(計320語、累計640語) - 文法
仮定法・比較構文・分詞構文などの応用項目 - 長文
説明文・意見文形式の読解演習 - リスニング
過去問のリスニングを解く→聞きこむ→聞いて意味が分かったら次へ
一通りの基礎が身についてきたら、実戦形式の問題に取り組み始めます。演習後の復習とフィードバックも欠かさずに行いましょう。
- 語彙
単語に毎日触れる
1週あたり80語×4週(計320語、累計960語) - 読解
語彙問題・長文問題を含む実戦演習 - リスニング
過去問のリスニングを解く→聞きこむ→聞いて意味が分かったら次へ
この時期からは時間を計って模試形式で練習し、自分の弱点を洗い出して補強していきます。記録をつけながら進めると効果的です。
- 語彙
単語に毎日触れる
1週あたり80語×4週(計320語、累計1280語) - 過去問
筆記パートを週に1回実施 - リスニング
過去問のリスニングを解く→聞きこむ→聞いて意味が分かったら次へ
面接対策に本格的に取り組むタイミングです。模擬面接や即答練習などを通じて、話す力を集中的に鍛えましょう。
- 語彙
単語に毎日触れる
1週あたり80語×4週(計320語、累計1600語) - ライティング
テンプレートをもとに週2本練習+添削・書き直し - リスニング
過去問のリスニングを解く→聞きこむ→聞いて意味が分かったら次へ - 過去問・総合問題
筆記・リスニング・ライティングを本番形式で練習
- 語彙
総復習 - ライティング
週2本練習+添削・書き直し - リスニング
過去問のリスニングを解く→聞きこむ→聞いて意味が分かったら次へ - 過去問・総合問題
筆記・リスニング・ライティングを本番形式で練習 - 面接練習
模擬面接週2回ペースで実施
6か月の積み重ねで、自信をもって試験本番に臨める実力がしっかりついてきます。
よくある失敗パターンと対策
努力していても成果が出ないのは、やり方や意識の違いが原因になっている場合があります。ここでは、よくある失敗例とその解決法をまとめました。
失敗パターン | 原因 | 対策 |
---|---|---|
語彙暗記が続かない | 一気に覚えようとして挫折 | 1日30語+例文活用 |
長文が読めず挫折 | 精読せず流し読み | 音読+文構造意識 |
英作文が単調 | 語彙と構文不足 | 理由パターンの引き出し増加 |
面接で沈黙 | 準備不足 | 想定質問の即答練習 |
過去問に飽きる | 復習せず解くだけ | 間違えた理由を記録・分析 |
おススメの教材
「どの教材を選べばいいか迷う…」という声に応えて、英検準2級対策におすすめの教材を目的別にご紹介します。
単語 | でる順パス単 2級 | 頻出単語を効率よく覚えられる定番教材。出題傾向に即していて安心です。 |
ライティング | 英検2級ライティング大特訓 | 構成・表現パターンが明快 |
総合問題 | 7日間完成 英検2級 予想問題ドリル | 仕上期に活用して、知識を整理 |
過去問 | 英検2級 過去問 | 傾向把握と模試練習に最適 |
面接対策 | 英検2級 二次試験・面接 完全予想問題 | 本番形式で練習できるCD付き |
STUDIOUSでのサポート内容
「独学では不安」「何から始めればいいかわからない」そんな方のために、STUDIOUSでは一人ひとりに合わせた個別サポートを行っています。
- 英検1級講師による個別指導で、実力に応じた学習プランを設計
- 日々の語彙・文法トレーニングを習慣化できるサイクルを構築
- ライティングとスピーキングに力を入れ、アウトプット中心の指導
- 過去問演習→分析→弱点補強の反復で実戦力を養成
「合格を目的にがんばる」ことを肯定しながらも、その過程で身につく“本物の英語力”を重視しています。
他級ガイドへのリンク
英検各級の対策ガイドもご用意しています。現在のレベルに応じてステップアップを目指したい方は、以下のガイドもぜひご覧ください。
まとめ
英検2級は、「使える英語力」が問われる試験です。
大学入試や就職活動でも評価される資格であり、学習のモチベーションにもつながります。
地道な努力と正しい学習戦略で、誰でも到達できるレベルです。
一発合格を目指して、今日から一歩ずつ積み上げていきましょう。
STUDIOUSでは、単なる合格だけを目的にするのではなく、英語学習を通じて「考える力」や「伝える力」を育てることを大切にしています。
英語を学ぶ過程で、自分の考えを整理したり、人に伝える練習をしたりすることで、子どもたちは確実に成長していきます。
合格はひとつの目標であり、通過点です。
その先にある、“努力して手に入れた成功体験”を、ぜひ一緒に積み重ねていきましょう。
今日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。