あっと言う間に(?)迫ってきた2024年度の英検(従来型)です。
早い生徒さんだと、5月24日が一次試験だそうで、私も熱が入ってきています。
直前期に特に時間をかけて指導するのが、ライティングです。
ライティングは3級から導入されますが、多くの受験生にとって難関です。でも練習してコツをつかめば得点源にできるのがライティングです。
効果的な準備方法の一つとして、過去問を活用することが挙げられます。
この記事では、過去問をどのように使ってライティングスキルを向上させるか、具体的な方法を書いていきます。
今日は当塾の塾生でも最初ライティングに苦戦するので、毎回レッスンで伝えていることも書いていこうと思います
成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
過去問の見つけ方と選び方
英検2級に関わらず、過去問は英検協会サイトに過去3回分公開されています。
もちろん、本屋さんに行けば解説付きの過去問も売っています。
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/
英検協会のサイトでは過去3回分、本屋さんで過去問を買えば、最低でも5回分とか6回分が収められていると思います。
どの年度からやっても良いですが、私は新しい問題から解いて行った方が良いかと思います。古い問題も有用ですが、最近の試験トレンドを理解するには、新しい問題を中心に練習することをお勧めします。
英検2級のライティングについて
意見論述と要約の2つからなります。(要約問題はリニューアルで追加になるので、現在(2024年5月)の時点では過去問には含まれていません)
与えられたトピックに対して、自分の意見とその理由を2つ書く。
理由を書く際にあらかじめ問題用紙に印刷されたPOINTSを使っても良い。(使わなくてもよい)
採点は以下の4項目で各4点の合計16点満点
- 内容
- 構成
- 語彙
- 文法
2024年度第1回(従来型)から導入されます。
サンプル問題が英検協会から出されているので、これを参考にするしか現時点では情報はありません。
要約問題も以下の4項目に対して、それぞれ0~4点が付けられ、合計16点になります。
- 内容
- 構成
- 語彙
- 文法
過去問を使った具体的な練習方法
過去問を利用したライティングの練習方法を書いていきます。
過去問ですから、誰かがこの問題を本番で受験したんです。
練習とは言え、緊張感を持って解いてみましょう。
解答の目安は20分です
英作文ですから、100人いれば100通りの解答ができあがります。
模範解答はあくまで模範解答なので、この通りでなくても全然かまいません。
ただ、参考にできる表現とか、こんな視点もあるのか!と言うように自分が書いた英文との違いを見つけてみましょう。
中には何も書けなかった人もいるでしょうが、その場合は、英語力の問題と言うよりも「書くネタ不足」だと思います
模範解答の英文が理解できたら、それを音読してみましょう。
読めば1分で終わる文章です。
毎日5回を5日間続ければ、かなりの力になります。
そしてそれが2次試験でのスピーキング対策にもなります
模範解答はとても素晴らしく、「こんな完璧な英文書けない!」「やばいっ、このレベルが書けないと受からないのか?」と悲観的になってしまうかも知れません。
でもそんなことは全くありません。
模範解答のように書けなくても、現に私の塾生たちは高得点を取ってきています。
だから、悲観的にならないで、ただひたすらに過去問を自分の言葉になるまで音読してください
英検2級 ライティング「意見論述」のコツ
コツはこれです
「いきなり書かない」
なんか釣りのようなコツですが、塾生たちには何度も言う言葉です。
2級の意見論述では、「意見」→「理由1」→「理由1の補足」→「理由2」→「理由2の補足」→「意見」という流れがあります。
つまり、理由を2つとその理由に対して「例えば~です」というような補足を書く必要があります。
だからあなたの本心はいったん横に置いておいて、「理由を2つ言える方をあなたの意見にする」が鉄則になります。
Topicを読んで、Pointsを見たらすぐに書かずに、問題用紙の空いている所に、サッと表を作ってそれぞれのPointsからどんなことが言えるかを考えるようにしてください。
こんな感じです↓
2016年第3回過去問より(皆さんの勉強に差支えないように、あえて古いものを選んでいます)
Topic
Nowadays, many Japanese people are doing volunteer work. Do you think the number of these people will increase in the future?
Points | Yes | No |
---|---|---|
Community | 地域の問題に対してより多くの人がボランティアに参加するようになる 例えば掃除とか | 高齢化が進むと参加できる人が減る。特に力仕事のは参加者が少なくなる |
Experience | ボランティア活動は自分自身の学びにもつながる。 例えば外国語教室のボランティア | 思いつかず・・・ |
Payment | ボランティア活動でも必要最低限の費用が払われれば、参加者は増える 例えば、交通費とかわずかなお小遣いとか | 思いつかず・・・ |
上記の例のように、先に考えらえることを書き出してしまいましょう。上の場合は、「No」の立場では理由が1つしか挙げられていないので、Yesの立場から英作文するようになります。
このように英作文を書き始める前に方針を考えるのには5分程度使っても良いです。
よくある悲劇は、自分の意見を優先して「No」で書き進めたのは良いけど、2つ目の理由が思いつかずに悩んだ挙句、全部消して、「Yes」の立場から英作文を書き直すパターンです
英検2級 ライティング「要約」のコツ
今現在(2024年の5月)はサンプル問題しか発表されていないので、一体本番でどんな問題になるのかはまだ分かりません。
(そう考えると5月からSCBTは要約問題が追加されているので、英語講師として申し込んでおけばよかったと後悔です)
なので、サンプル問題と同じような構成で出るとして、私も塾生たちに対策をしています。
サンプル問題では「トピック提示」→「利点」→「欠点」という3段落の構成になっています。
この3つの段落を一つ一つ要約していくことになります。
コツとしては「具体→抽象」になります。
例)
ライオンとキリンとゴリラを見た→動物を見た
のように具体的なものを抽象化していきます。
現段階では情報量も出題実績もないので、今後出てきた時に追加していきます。
ライティングは添削されると上達が早まる
ライティングの練習として自分で書いてはみたものの、果たしてこれで良いのか?と悩んでしまうかと思います。
現実的には論理構成や細かい文法は指摘されないと気づきにくいものです。
私が指導する時には、ライティングは細かくチェックして、赤ペンを入れていきます。
最初は赤ペンだらけになることもありますが、2回、3回と繰り返すうちに赤ペンの数も減り、生徒自身も「書ける!」という実感が沸いてくるようです。
当塾では英検前に、英検対策のスポットレッスンもやっています。
オンラインも可能なので、遠方の方も受講できます。(その場で添削して、解説しています。これを数回繰り返すと、かなり自信がついてくるようです。)
今日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
英検2級受験の方、頑張って行きましょう!