IELTS9.0満点講師による英検ライティング添削

勉強にご褒美はOKなのか?

皆さんこんにちは!
当塾でも利用しているオンライン自習室の定期ミーティングがありました。
他の塾での取り組みを教えていただけることもあり、個人で運営している私のような塾にとっては貴重な情報源でもあります。

そんなミーティングで勉強にご褒美は必要なのか?という話題がありました。
今日はご褒美について、書いてみようと思います。

英語専門塾 ステューディアス

成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます

子ども達に英語を使える未来を提供することが使命です。

頑張ること、頑張り切ることを伝えています。

私自身の経験では、勉強してご褒美をもらったことはありません。
夜遅くまで頑張った時に母親から「よく頑張ったね」と言われるだけで満足でした。

塾講師として「ご褒美もらうために勉強するの?」と聞かれたら、理想としては「ご褒美のためじゃなくて、自分のために学ぶ。」「一生続く学びの土台・習慣を作って欲しい」と答えます。理想としては・・・。

やる気のある子やすでに勉強の習慣が付いている子にはご褒美なんてなくたって、勉強に励めると思います。

でも現実はやる気もなくて、勉強嫌い!って子が多いです。

そんな生徒たちにいくら「勉強して!」「毎週8時からはみんなでオンライン自習室で勉強しよう!」と言ってもやりません。

「勉強しなさい!」と言う方も嫌だけど、言われる子どもだって嫌なはずです。
そう考えると、ご褒美で勉強してくれるのなら、親御さんとしては精神的にも楽になります。

塾の間だけでは勉強時間が足りないので、家での学習量を増やさなければならないのは、周知の事実です

私としては勉強するきっかけになるのなら、ご褒美は賛成派です

5歳で英検2級合格、中一で英検1級に合格した加藤博人さんも、きっかけは「ミニカーをご褒美としてもらえる!」というものだったそうです。

ご褒美が全て悪!と言う訳ではない一例だと思います。

ただし、ご褒美のあげ方は要注意!

やる気になるのを待っていると間に合わない!

ご褒美に賛成な他の1つは、すぐにやる気に火を付けてくれるからです。

いつかやる気になる!
何かきっかけさえあれば、勉強やり始めてくれる!


そう期待しているのは親御さんは多いのではないでしょうか?
でも、期待とは裏腹に、時間だけが過ぎ、気づけば受験間近!なんてことにもなってしまいます。
それでは受験に間に合いません。手遅れです。

私も英語講師として、好奇心をそそるようなレッスンを心がけていますが、中には心に響かない子もいます。

知的好奇心をくすぐるレッスンを目指して

私がいくら授業で興味を引くようなレッスンをしても、その場では頑張ってくれますが、家ではなかなか勉強することができません。

それもそのはず。
家にはゲームもスマホも使い放題ですし、相当な自制心がないと、勉強なんてできません

ご褒美に関する研究結果

ここでは「学力の経済学」という本を参考にして書いていきます。
この本は中室牧子先生が書かれたものです。

中室牧子先生の「教育経済学」Youtubeをまとめてみました

この本でもご褒美について書かれています。
本ではご褒美については「OK」でもご褒美は「インプット」に対してあげると綴っています。
(ハーバード大学のフライヤー教授による研究)

ご褒美がOKな理由

勉強することが将来役に立つとは分かっていても、人間は目先の利益を優先する。
逆に目の前にご褒美があると、そのご褒美を優先した行動をとるようになる。
ご褒美欲しさに勉強するようになる

ただしどうやったらご褒美をあげるか?は考える必要があります。

どちらのご褒美が有効?
方法1:テストで良い点を取ればご褒美をあげる
方法2:本を一冊読んだらご褒美をあげる

この本では方法②の「本を一冊読んだらご褒美をあげる」になると紹介しています。

方法1は「テストで良い点」という結果(アウトプット)に対してご褒美をあげていることになります。
対して、方法2は「本を読む」というやること(インプット)に対してご褒美をあげています。

「本を読む」という具体的な指示の方が取り組みやすいですが、「テストで良い点を取る」は一体どうしたら良いのか分からない!という子も存在するからだそうです。

ご褒美のあげ方

結果(アウトプット)ではなく、具体的な指示のあるインプットに対して、ご褒美をあげる

自分が努力すれば達成できるものを設定する

大人だってご褒美で働いている

ここからは私の個人的な意見です。

大人だって、ご褒美がもらえるから頑張れるってところがあると思います。

嫌な上司とかしつこい顧客に対応するのも、給料やボーナスをもらうためです。

私が外資にいたころは、会社から数値目標が提示され、「この売り上げを達成したら、ボーナス2倍!」「経費を20%削減したらボーナス1.5倍」と言った感じで、分かりやすいご褒美が用意されていました

これは全社的な目標なので、アウトプットに対して目標が設定されています。つまりいくら努力しても売上目標を達成しなかったら、ボーナスは無だよ!ってことです

こういう意味ではご褒美がモチベーションになっていたりします。

以前にも書きましたが、自分の心のうちから沸き起こる「インターナルモチベーション」がやる気の根源ですが、そんなやる気を手に入れるためには外からの「エクスターナルモチベーション」が必要になります。

やる気の源泉ーインターナルモチベーションとエクスターナルモチベーション

さいごに

さて、ご褒美は間違った与え方さえしなければ、学力向上に有効であるといえます。

これを踏まえて、塾ではどんなアプローチをすれば、(もっとはっきり書くとどんなご褒美をどうやってあげたらよいのか)を考えていきたいと思います。

他塾の成功例を参考に試行錯誤しながら取り入れていきたいと思っています。
引き続き生徒の学力向上を第一に、創意工夫して進化し続けたいと思います。

成田市囲護台・香取市佐原でレッスンを行っています。
英語にお困りの方、英語をもっと伸ばしたいと思っている方、お気軽にお問い合わせください。

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