IELTS9.0満点講師による英検ライティング添削

英語はネイティブから学ぶべきなのか?

皆さんこんにちは!
日本人英語学習者はネイティブが大好きです。
私も大人になって英語を学びなおそうとした時、一番最初にネイティブがいる英会話スクールを探しました。
その心理には「ネイティブじゃないと正しい英語が身に付かない!」という不安があるのだと思います。

実際私もそう思っていました。でも英会話スクールに通っても上達しなくて別の方法を試したのでした。この話はまた別の機会に。

今日はタイトルの通り、「英語はネイティブから学ぶべきなのか?」について書いていきます。
英語学習者の立場、英語指導者の立場から書いていきますね。
どうぞ最後までお付き合いください。

英語専門塾 ステューディアス

成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます

子ども達に英語を使える未来を提供することが使命です。

頑張ること、頑張り切ることを伝えています。

いきなりですが、日本人講師とネイティブ講師のどちらが良いのか、英語学習者である英語指導者の私の考えを先にお伝えしたいと思います。
それぞれ良い点があると思っています。

ネイティブ講師の利点
  • ネイティブらしい発音に慣れることができる
  • テキストに載っていないようなネイティブならではの表現を学べる
  • 英語やってる感がでる!

ぱっと思いつくようなことを上げてみました。
個人的には「英語やってる感がでる!」がポイント高いと思います(笑)

対して日本人講師の利点はどうでしょうか?

日本人講師の利点
  • 日本語が分かっているので、日本語を使って英語を説明してくれて理解しやすい
  • 日本語の発音と英語の発音を比較できるので、日本人の苦手な音や教え方を知っている
  • 分からない時も日本語で質問できる安心感

他にもあると思うので、その都度追記していきますね。

続いて、それぞれのデメリットを考えてみます。

ネイティブ講師のデメリット
  • 英語が話せるだけで、教えるプロではない人もいる
  • 授業料が高い!
  • 日本語を知らないので、日本人が何で間違えるのか?何に悩んでいるのかが分かりにくい

上記は私が習った英語講師からの印象です。
ちょっとひどいなぁって英語講師もいました。
もちろん、全ネイティブ講師がこういう訳ではありませんので悪しからず。

ちなみに、他にも英語講師Youtuberのモリテツ先生が英会話講師について話しています↓
これが全てではないでしょうが・・・。

結局どっちが良いのか?

これはあくまで私の意見として前置きした上で書くと、小学校高学年以上でしたら「最初は日本人講師、英検2級以上になったらネイティブ講師」が良いのではないでしょうか?

小学校高学年であれば、日本語は不自由なく使え抽象概念の理解力も進んでいます。
ですので、「英語はこうなんだよね、日本語だとこうなんだけどさっ」って簡単な日本語で英語を説明された方が理解が速いと思います。

英語の仕組みや語順に慣れて、単語もある程度覚えたころから(英検2級が目安)少しずつネイティブ講師との会話で実践的な会話やそれまで身に付けた文法や単語の知識を使いこなす力をもっと磨けると思います。

日本人講師だからこそ注意深く教えられる部分もあります。
日本人ゆえの間違いを理解して説明するのは日本人講師しかできません。

例えば、日本語には「ん」の発音が6種類あって使い分けています。
この6種類ある「ん」を適当に英語に置き換えても相手には通じにくいです。
通じていても相手に相当の負担を掛けています。

この辺まで理解している英語講師は少ないかも知れませんが、それら日本人ならではの発音特性を理解している人に教わると、「何が違うのか?」「どうすれば良いのか?」が理解しやすくなって、上達も早いです。

ネイティブから発音を教わる時は、こんな状況が目に浮かびます↓

ネイティブ:「口元を見て!」「よ~く私の発音を聞いて」Repeat after me
日本人:アップル
ネイティブ:眉をひそめて「違う違う」「よ~く聞いてよ」
日本人の心の声:「聞いてるっつーの!何が違うの?」と思いながら、もう一度発音「アップルーーー」
ネイティブの心の声:「あ~もういいや。次の単語いこう。何でこんな簡単な発音すらできないんだ」と思いつつ、「OK!Great!」
日本人の心の声:「これでOKなの?さっきと同じように発音したけど・・・。よくわからん」


↑この流れ、思い当たる人は多いと思います。なにせ私も経験しましたから~(笑)

ネイティブは当たり前にできるので、なぜ日本人が出来ないのかが理解できない。
日本語の発音の仕方を知らないから、何をどう直せばいいのかが分からなくて説明できないんですね。


ところで、「文法なんて嫌だ!」とか「文法なんて知らなくても私たち日本人は日本語を話してるじゃん!」と言う方も多いです。
実は私もそうでした。だから気持ちは分かります。

文法なんて覚えずに母語のように自然にマスターしたい

日本語のように英語に接していくことで、文法を勉強せずに英語をマスターしたい!と言う方は多いです。
では、どのくらい英語に接する必要があるのでしょうか?

普通のご家庭ですと英語に触れる時間はほぼゼロです。
意図的に英語に触れようとして英会話スクールに行ったり英語塾に行ったりするかもしれませんが、それでもせいぜい週に1時間とか2時間ではないでしょうか?

言語学者のJoan Morleyによると、人は5歳になるまでに17,520時間も母語に触れているそうです。

17,520時間は一体どのくらいの時間なのか、ピンと来ませんね。
例えば、
1日 1時間英語を勉強すると、 17,520日、つまり 48年 もかかってしまいます。
2時間やっても半分の 24年 もかかりますし、 ちょっと長すぎますね。


これを大幅に短くしてくれるのが、「文法を学ぶ」ことであり「発音を学ぶ」ことになります。
私たちが得意な日本語と比較しながら教えられると、その違いを意識出来て習得も早まります。

日本人講師から英語を学ぶ際の注意点

ということで、私としてはまずはちゃんとした日本人講師から学んで、その後にネイティブと会話しながら実践力を上げるのが良いのかと思っています。

ただ、日本人講師から学ぶ際にも注意が必要です。
ちょっと悪口ぽくなってしまうので、ご了承ください

日本人講師の注意点
  • 英語力がそもそも低い
  • 発音についてはネイティブのような発音をできないことが多い

英語力が低い点は、英検何級を持っているのか?など資格で判断がつきます。
ただ、講師によっては英検持ってないけど、翻訳の仕事をしている英語のプロもいるのも事実です。
しかし、英語ができない日本人が英語力があるかないかを判断するのは難しいので、資格で判断されるのが手っ取り早いです。

話しは少しそれますが、Twitterで英検2級を教えている講師が英検2級しか持っていなくて、叩かれているのを見たことがあります。

英検はざっくり6割合っていれば合格なので、6割ギリギリで合格した英検2級講師が英検2級の指導をするのはちょっと背伸びし過ぎだという意見でした。



発音については、私もそうですが、どこか日本語なまりが残ってしまいます。これはもうしょうがありません。
ですので、CDや生の英語スピーチを使うなどを使って、生徒への悪影響は減らす配慮が必要です。

ちなみに、発音も日本人には良い悪いの判断が難しいです。


昔当塾に体験に来た子のお母さんに私の発音について「ネイティブっぽくない」と言われました。
その方は「もっと英語は速いはず!」と言っていました。

早口で話していれば英語っぽく聞こえる!」「早口ではないと英語ではない!」と思っている方もいるんだなって思った貴重な経験でした。

むしろゆっくり話す方が、音素の粗が出るので難しいんですけどね~。

さいごに

英語習得法はいろいろあります。
今日は私の経験を踏まえて、日本語講師とネイティブ講師について書いてみました。
日本人講師、ネイティブ講師、どちらも使い分けが必要です。

それに英語を学びだす年齢によっても違うと思います。
小さい頃だったら、ネイティブの音に慣れておくことで、発音も良くなると思います。

私がスターターコースで使用している教材も実は低年齢のお子さん向けに開発されたものです。
この教材は英語を大量に聞くことを意図しています。
これをやっておくと高校受験でも英検でもリスニングで苦労しなくなるので、今でも使っています。

小学生のうちからリスニング力を上げた方法

成田市囲護台・香取市佐原にて英語塾をやっています。
英語を武器にしたいお子さん、保護者の方、ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
しつこい勧誘は一切しませんので、ご安心を~

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