皆さん、こんにちは!
2023年度の第2回英検が終わりました。
今のところ受験した全員が合格しています。
来週は2次試験の結果も出そろうので、更に合格者が増えると良いなぁと思っています。
さて、ここ最近立て続けに「聞き取り」の質問を受けました。
どうやったらリスニング力が上がるのかな?
って私も切実に悩んでいた時期があります。
英語が上手な人に聞いても「慣れだ!たくさん聞け!」と根性論的なことを言われて、絶望したこともあります。
今までもリスニング力の鍛え方についてはブログで書いてきましたが、別の角度から書いてみたいと思います。
それでは行きましょう!
今日もよろしくお願いします!
成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
大量に聞けばリスニング力が伸びる?
たくさん聞けば、いつか耳が慣れて聞こえるようになる!
確かに一理あると思います。
私自身もこの方法でリスニング力を上げた一人です。
でも問題は、「時間がかかる!」です。
中学生高校生で学校の宿題もあるし英語以外の教科もある!
だから英語だけに時間をかけられない!
こんな現実を考えると、もっと効率的にリスニング力を上げたいと思うのが自然な流れです。
そもそもなぜ「リスニングが苦手で聞き取れない」のでしょうか?
もちろんいくつか理由がありますが、私が生徒たちを見ていてよく感じる点を3つだけ挙げてみたいと思います。
- 速い
- 間違った発音で覚えている
- 音の変化に慣れていない
「速くて聞き取れない」
速くてしかも文章が長いと、スピードに付いて行けずに「え~と~」と考えているうちに、終わってしまいます。
「間違った発音で覚えている」
何度聞いても聞き取れない。そう思ってスクリプトを見ると、知ってる単語ばかり。
こんな場合は、単語の発音を間違って覚えてしまっているかも知れません。
これは教える側が普段から正しい発音をしていないために、間違った発音が生徒にうつってしまっている可能性すらあります。
簡単な例だと”again”という単語です。
「アゲイン」と普段から先生に言われていると、「again=アゲイン」だと覚えてしまいます。
だから、リスニングで、”Again baseball?” と流れてきても、”baseball”しか聞き取れなくなってしまいます。
正しくは/əˈɡen/です。
(徐々にこの発音も許容されているようですが、本来の/əˈɡen/という発音をまずは覚えましょう。)
そして、最後の理由が「音の変化に慣れていない」です。
英語って単語それだけを読む時と文章で読む時とでは発音が変化するんです。
本当に厄介です。
この変化を知らないがために、「全部繋がってるように聞こえる」という感想になってしまいます。
英語は音が変化する
音の変化にはいつくか種類があります。
ここでは3つ挙げてみます。
- 弱化
文中である単語が弱く短く発音されること
例)can → /kən/ (カタカタでは書きたくないのですが、あえて書くと「クン」)
例)and → /ænd/ →弱まって/ənd/ → 更に弱まって/n/に変化 - 連結
単語がつながる際に、最後の音と最初の音が連結されること
例)an apple → 「アン アップル」ではなく「アナップル」
カタカナで書くのは英語講師としては避けたいのですが、ここではより分かりやすいように敢えてカタカナを使っています。 - 脱落
隣り合う単語によって、音が省略されているように聞こえること
例)want to →「ゥオント トゥ~」ではなく「ゥオン トゥ~」のように、wantの語末のtが次のtと重なってしまう音。
カタカナでは本当は発音を書きたくないです(←しつこい・・・。)
これら3つの音の変化が分かるようになると、なぜあんなに速く聞こえるのかが分かるようになります。
先に理解しておいて聞き取り練習の度に講師と
「今の音はこんな風に変化していたね~」
と確認しながら進める方が効率的で生徒の理解を確実なものにしていきます
人気英語講師の関先生はこんな名言を残しています。
聞こえないんじゃない
最初から言ってないんだ
聞こえない音ももありますが、そこは英語力で自分で補うことも必要になってきますが、これはかなり上級レベルになってから考えればよいので、まずは基本的な音の変化を学習しましょう!
変化の仕方を学ぶことが近道
リスニング力を鍛えるには、上記の音の変化を理解した上で聞き取り練習をするのがおススメです。
特に英検で上の級を取りたい生徒さんは英検の公式サイトに過去問が公開されているので、これを活用してみてください。
「継続は力なり」
毎日少しでも英語に触れて、力を付けていきましょう!
音の変化を学ぶには一人だと難しいかも知れません。
英語力がある程度無いと教えることも難しいと思います。(音声学の知識も必要なので)
宣伝になってしまいますが、私の塾では音の変化も指導しているので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
最後に
当塾でもリスニング力を上げられるようにレッスン中に英検の過去問を使って音の変化を学んでいきます。
これは昨日の「音の変化」確認レッスンの様子です↓
英検の過去問を使っています。
英検3級くらいまではリスニングが得意な生徒さんが多くてリスニングの練習は特にしないことが多いです。
ただ、準2級、2級を目指すようになると急に難しくなり、更に一度しか放送されないなど、聞き逃せないプレッシャーも増えてきます。
やみくもに聞きまくるのも良いですが、知識を仕入れてそれを過去問で確認していくやり方で、リスニング力を鍛えようにレッスンしています。
今日やって明日「はっきり聞き取れる!」ことはありません。
でも今日やらないと3ヶ月後も聞き取れないままです。
時間がかかるからこそ、適切なトレーニングを重ねていきましょう!
今日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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