皆さんこんにちは!
今日は英検準2級プラスについて書いていきます。
このプラスって何?という感じですが、31年ぶりの新設級の名前です。
なぜこんな級が作られたのか?レベルは?料金は?などなど疑問が頭に浮かぶので、この記事でまとめていきたいと思います。
意見はいろいろありますが、人によっては英検準2級プラスをうまく活用することで、英語力を着実に伸ばし、最終的に大学受験で有利に進めることもできます。
それでは行きましょう!今日もよろしくお願いします。

成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
英検協会は準2級プラスの新設の理由について、次のように伝えています。
準2級と2級の間には大きなレベル差があり、多くの受験者が準2級合格後に2級へ進む際に苦労するという課題がありました。
準2級と2級の間にある高い壁を乗り越えるためのステップとして、準2級プラスを新設し、英語学習者の能力に合わせたステップアップを可能にしました。
以下のグラフも準2級プラスの公式サイトにも載っています↓

ざっくり言ってしまうと、「準2に受かってから2級に受かるまでには2年近くかかってしまって、モチベーションもダダ下がりだから、途中に中継地点を作って、合格の喜びを感じて前に進んでもらおう!」と言う感じです(あくまでも個人の見解です(笑))
ネットの中には「受験料稼ぎだ!」的な批判的な意見もありますが、もう新設が決定している以上、活用するのも一つの手ではないでしょうか?
特に、「2級は本当に難しいらしいよ」と言って、不安になり勉強に集中できなかったり、「高校生になって英語の勉強が止まってしまった…」という事態を防ぐための、新しいステップアップの機会と考えるのもありだと思います。
じゃ準2級プラスと準2級、2級の違いは何なの?という疑問にお答えします。
分かりやすいように、表にしてみました。
項目 | 準2級 | 準2級プラス | 2級 |
---|---|---|---|
位置づけ・レベル | 高校中級程度(CEFR A2) | 高校中級程度(CEFR A2上位レベル) | 高校卒業程度(CEFR B1) |
試験時間・構成 | 一次試験: 105分(筆記80分+リスニング25分) 二次試験: 約6分 | 一次試験: 110分(筆記85分+リスニング25分) 二次試験: 約7分 | 一次試験: 110分(筆記85分+リスニング25分) 二次試験: 約7分 |
出題内容 | 日常的な内容(学校生活、趣味など) | 身近な範囲の社会的・実用的内容(地域社会、科学関連) | 社会全般・抽象的なテーマ(環境問題、経済、国際問題) |
語彙・表現 | 中学卒業~高校初級レベル(約2000語) | 高校中級レベル(約3000語) | 高校卒業レベル(約4000語) |
合格スコア(CSE) | 1,728 | 1,829 | 1,980 |
検定料金(従来型) | 8,500円 | 8,700円 | 9,100円 |
上の表に「出題範囲」があります。
準2級は「日常的な内容」、準2級プラスは「社会的な内容」とありますが、この違いって何でしょうか?
試しに英検準2級と2級プラスの問題を見ていきましょう。
分かりやすいように和訳してみます。
Emmaは高校生です。ある日、彼女は友達と一緒にフリーマーケットに行きました。マーケットはとても広く、多くの商品が売られていました。
歩き回っているうちに、Emmaはある店で 見覚えのあるものを見つけました。それは、彼女が幼いころに遊んでいたおもちゃととてもよく似ていました。
彼女がそれを手に取ると、自分の名前が書かれていることに気付き、とても驚きました。
ローカルフード(地元の食品)
長年にわたり、人々は健康や環境に良いという理由で、地元で生産された食品を購入してきました。こうした利点から、アメリカの一部の介護施設では、大規模な工場で作られた食品から手作りの料理に切り替えました。彼らは、この変更が 環境にも良い影響を与えたこと に驚きました。同時に、食事が介護施設内で作られることで、食費の総額を削減することもできました。
いかがでしょうか?
準2級の方は個人的な物語になっているのに対して、準2級プラスは環境問題などにも触れていて、社会的なテーマと言えます。
こんな違いが「日常的な話題」と「社会的な話題」の違いになります。
ちなみに、英語界のYoutuber モリ鉄先生は自身のYoutubeで準2級プラスについてこういっています↓

「準2級プラス」ではなく「2級マイナス」なんだそうです。
正直自分も納得です。
設問形式は2級と同じで難易度を2級から少し下げた問題形式だからです。
森鉄先生いわく「2級マイナス」な準2級プラスですが(なんのこっちゃ(笑))、それでも準2級プラスにはどんなメリットがあるのか、考えてみました。
- 大学受験では2級以上で「英語試験免除」や「加点対象」となるケースが増加しています。
2級の出題傾向が同じ準2級プラスを一度踏むことで、2級にスムーズに移行できる。
今後準2級プラスでも大学入試で有利な条件が出てくるのかはわかりません。
でも2級合格への橋渡しにはなるので、まだ2級は時期的に(大学入試で使う場合は有効期限2年)早いという場合は、いったん準2プラスで肩慣らししておくのも良いのではないでしょうか。
問題形式は2級と同じなので、2級の問題集や過去問をしっかりとやるのが最優先です。
今後続々と準2級プラスの対策本が出てくると思いますが、2級のものを持っていれば、まずはそちらをしっかりやるようにしましょう。
なので、ここでは2級合格に向けてやるべきことをまとめておきます。
- 語彙力を強化する
- 高校レベルの単語集を活用し、実践的な語彙を増やす。
- 同義語や派生語にも注意を払う。
- 読解力を付ける
- ニュース記事や英字新聞を活用し、時事問題に対する英語力を養う。
- 英語の語順のまま理解する癖をつける
- 試験形式に慣れる
- 2級の過去問題集を活用し、試験の形式に慣れる。
- 時間配分を意識した模擬試験を実施。
お子さんが英検に合格できるよう保護者様のサポートも大切です
学習環境の整備:
家庭で過去問演習の時間を確保したり、英字新聞やニュース記事を読む習慣をつけるよう促す。
モチベーション管理:
「準2級プラス」は中間目標であることを伝え、小さな合格体験を積み重ねて自信をつけさせる。合格した際には十分に褒めて次の目標(2級)への意欲につなげる。
リソース提供:
単語集や問題集・過去問などを準備し、応援していることを実感させる
今日は準2級プラスについてまとめてみました。
この記事を書きながら、2級を目指すにはまだ不安があるが、準2級では物足りないと感じる人に良いステップアップになると感じました。
英語学習は長期戦です。
ゴールは遠いですが、そこまでの道筋、小ゴールをセットして、一歩一歩前に進んでください。
今日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!