皆さん、こんにちは。
今日は英検2級のリスニング攻略法について書いていきます。
もうすぐ2025年度第一回英検があります。
当塾でも合格に向けて対策レッスンが続いています。
長年生徒を見てきた私が「本当に効く」と実感したメソッドと考え方を、すべてここにまとめました。これを読んだあと、「自分でも絶対できそう!」と感じてもらえたら嬉しいです。
英検2級に合格すると大学受験も有利に進められるので、中学生はもちろん高校生も絶対合格したい!という方はぜひ、最後まで読んで、この通りに行ってください。
それでは行きましょう!

成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
英検2級 リスニングの概要・2024年度以降の変更点
まずはじめに、英検2級のリスニングはどんな問題か確認しておきましょう。
最初に全体像と最新の傾向を押さえるだけで、勉強の“迷子”になりません。
英検は昨年2024年にリニューアルされましたが、、2級のリスニングは変更点はありません。(つまり過去問がそのまま使える!)
内容 | |
---|---|
大問数 | 2つ ①会話内容一致 15問 ②パッセージ内容一致 15問 |
英文放送回数 | 1回のみ |
回答時間 | 各問 10秒(問題読み上げ後) |
試験時間 | 約25分(一次試験最後) |
2024年度リニューアル | リスニング形式は変更なし。 リーディング減問・ライティング要約追加のみ |
リスニング第1部と第2部の違い
英検2級のリスニングは第一部と第二部があります。
それぞれのパートの構成と意図をつかむことで、ぐっと対応しやすくなります。
- 二人の会話のやりとり(2往復程度)
- “Why did the man…?” “What will the woman probably do next?”などが頻出
- 一人の話し手による説明(2〜3文)+質問3つ
- 内容はテクノロジー、環境、学校生活など
得点を伸ばす3つの必須テクニック
英検2級のリスニングで点数を安定させるには、「たくさん聞く」だけでは足りません。
放送が流れる前にすでに勝負が決まってしまいます。
放送が流れる前に何をすべきか、聞いたあとに“どう反応するか”で正答率が大きく異なります。
私がこれまで指導してきた中で、「リスニングが苦手」と言っていた生徒たちが飛躍的に得点を伸ばしたとき、共通して身につけていたのがこの3つのスキルです。
- 先読み
- イメージ力
- 3秒ルール
音声を聞く前に問題用紙の英文を読んでおくことで、頭の中に“聞く準備”を整えることができます。
ただ漫然と聞くのではなく、選択肢をざっと見て「どんな状況についての英文か」「どんな答えを探せばいいか」の目星をつけることで、聞き取り精度が飛躍的に高まります。
特に問題冊子に印刷された選択肢を最大限活かす意識がポイントです。
別の言い方をすると、リスニングだけど読む力も試されているわけです。
- 選択肢をざっと見て、“聞くべきポイント”を絞る
- 質問文の主語+動詞だけでも押さえると、聞く姿勢が変わる
単語の意味を一つずつ訳していては間に合いません。
会話や説明を聞いて「場面が思い浮かぶ」ように練習しましょう。
これは日本語に訳すよりも早く、確実に意味をつかむための力です。場面や話者の感情、行動をイメージできるように目指しましょう。
- 聞こえた英語をすぐに日本語に訳そうとしない
- 「誰が・どこで・何をしているか」を“映像”で想像する
英検2級のリスニングでは、1問あたりに与えられる思考時間が非常に短く設定されています。
考え込んでしまうと、次の問題の先読みに差し支えます。迷っても3秒以内に判断し、次の設問に気持ちを切り替える戦略をとることで、連続で何問も落とすことがなくなり、得点を安定させることができます。
- 聞いた直後に迷ったら、3秒以内にマークして次の設問に集中
- 考えすぎて先読みの時間を失うことのほうが致命的
リスニング力を高める日常トレーニング
リスニングは正しいやり方をすれば、劇的に伸ばすことができます。
そのためには“聞き流さない練習”を積み重ねる必要があります。
単語を拾うだけでなく、文のかたまりごと理解する力や、聞き取った内容を頭の中で保持する力も鍛えていく必要があります。
とはいえ、あれもこれもと詰め込みすぎると続きません。
ここでは、実際の塾の指導でも効果があった、シンプルで続けやすい練習法をご紹介します。
- シャドーイング:会話やナレーションを後追いで発音。口と耳をつなげる訓練。
- ディクテーション:1文ずつ止めて聞き取れた単語を書き出す。
- 1.2倍速再生:慣れてきたら速度を上げて“集中力持続訓練”。
音読だけでも効果抜群ですが、ただ単に読めばいいわけでもありません。
意味を理解しながらお手本通りに読むことで、効果が最大化します!(逆にそうしないと無駄になりますので、守ってください、お願いします!)
ひっかけ選択肢に強くなるには?
「聞こえた単語が選択肢にあるから、それが正解だと思った」
これはリスニングで不正解を選ぶ典型的なパターンです。
英検2級のリスニングでは、音として聞こえても“意味が違う”“話者の意図とずれる”という理由で不正解になる選択肢が頻出します。
だからこそ、「単語が聞き取れた」だけで安心せず、“その発言が選択肢の内容と合っているか”を落ち着いて判断する力が求められます。
英検のリスニングには「聞こえた単語が選択肢にある=正解」と思わせる、非常に巧妙なひっかけが潜んでいます。
例えば
- “garlic bread”と聞こえたが、garlic breadが大好物ではない(何が大好物かを聞かれているので、)
- “new manager is a man”という事実は最初に出てくる(最初に聞き逃したら、アウト)
などです。
合格に直結する4週間プラン
「対策を始めたいけど、何からやればいいのか分からない」
そんな声に応えるべく、4週間で確実に力をつける学習プランをご提案します!
このプランは、実際に私が教えてきた中学生・高校生たちが取り組んで成果を出したモデルです。
限られた時間でもやるべきことを絞れば、リスニング力はしっかり上がります。「何から手をつければいいか分からない」という声に応えて、実際に多くの生徒がこのサイクルで点数を伸ばした例を紹介します。
週 | 目標 | トレーニング例 |
---|---|---|
1週目 | 形式理解+先読み練習 | 過去問1回実施 先読み練習+スクリプト確認 |
2週目 | 音読習慣化 | Part2の音源を使って5問ずつ音読 |
3週目 | 速度耐性アップ | 過去問音声を1.2倍で聞き、聞き逃さない練習 |
4週目 | 試験シミュ+弱点補強 | 本番形式で解いて、先読みやペースを把握(これをやらないと本番でペースを崩し、連続で聞き逃します) |
忙しい中高生でも、「平日15分+週末30分」で十分効果があります。
よくある失敗と処方箋
これまで生徒から何度も聞いてきた悩みがあります。
「放送に置いていかれてしまう」
「1語聞き取れないだけで焦ってしまう」
「後半の問題で先読みできず、総崩れになる」
──これらはすべて、ほんの少しの工夫で改善できるものです。焦らず、一つずつ対処していきましょう。
英検2級のリスニングは、ただ「聞こえたかどうか」ではなく、“どう意味をとらえるか”が試されます。だからこそ必要なのは、
・日々の地道な英語力の積み重ね(音読・シャドーイングやディクテーションなど)
・単語だけに引っかからず、文脈から意味を判断する「構造の理解力」「選択肢の見極め力」「冷静さ」
この2つを鍛えていくことです。
よくある失敗 | 対策・処方箋 |
---|---|
冒頭で置いて行かれる | 質問文を先読みして「誰が/何をする」を1語ずつでメモする練習を。 |
単語1つ聞き逃しパニック | 「キーワードが全部聞こえないと×」という思い込みを捨てる。 |
後半の問題で時間切れ | 20問目以降は「迷ったら3秒でマーク」の習慣を。考え込むより先読みの時間を優先することが重要。 |
正解は「最後に言ったこと」とは限りません。
むしろ、途中で出た発言がヒントになっていることも多いです。
だからこそ、音を追う力と意味を理解する力、その両輪をコツコツと育てていく必要があるのです。
まとめ
最後に、これまで紹介してきた内容の実践度を確認できるチェックリストを用意しました。
このすべてにチェックがつけば、英検2級リスニングはかなりの確率で突破できます。
✅英検2級のリスニング形式を理解している
✅先読み→選択肢メモ→イメージ化の流れができる
✅シャドーイング・ディクテーションの練習をした
✅過去問を通して時間配分の感覚をつかんだ
✅聞き取れた単語に反応せず、文脈判断を心がけている
✅ひっかけ選択肢を見抜けるようになってきた
✅本番想定の演習を3回以上こなした
英検2級リスニングは、「聞いて終わり」ではなく、「聞いて考える力」を試すパートです。
そして、誰でも必ず伸びる分野でもあります。
私も地道にやり続けたことで、英検1級まで到達できました。
このガイドが、あなたやお子さまの挑戦を支える一歩になればうれしいです。
今日は以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!