皆さん、こんにちは!
成田市の英語専門塾 ステューディアスです。
今日は英検バンドについて書いていこうと思います。
英検バンドとは英検結果の紙に出てくる「G2+3」みたいなものです。
このバンドは「級+数字」の形なのですが、何を意味しているのかちょっと分かりにくいですよね。
簡単に言うと、合格ラインからどれくらい余裕があるか/あとどれくらいで届くかを、25点刻みで示す“距離メモ”みたいなものです。
この記事では、英検バンドの活用方法や次の検定や受験勉強にどうつなげるかを、できるだけ分かりやすく整理しました。
- 英検バンド=合格ラインからの距離(+は合格ラインより上、-は下)
- 「1バンド=CSE25点」 のルールと計算方法
- 成績表の読み取り方(一次/二次)と「G2+3」などの意味
- CEFR表示との違い、合格までに「何をどれだけ」伸ばすかの考え方
それでは行きましょう。
どうか最後までお読みいただき、英語力向上に生かしてほしいと思います。

成田市囲護台にある英語専門塾代表
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
英検バンドを一言で:合格ラインからの「距離メモ」
ここでは“直感的な理解”ができるように説明します。
記号の見方が腹落ちすれば、次にやるべきことが自然に見えてきます。
G2+3 …「2級(Grade 2)で合格基準よりバンド3つ上で合格」=余裕をもって合格
G3-1 …「3級で合格基準にバンド1つ(25点)不足」=あと少しで合格
覚え方:+は余裕/−は不足、1バンド=CSE25点
バンド計算の計算式
点数の“距離”を数字で捉えましょう。
数式にすると、次回合格までに必要な伸びが明確になります。
- バンド値 ≒ (あなたのCSE − 合格基準CSE) / 25
例:2級一次の合格基準 1520。あなたの総合CSEが 1575 → (1575−1520)/25=2.2 → +2(25点刻みで距離を表示)
成績表のバンドは25点刻みの帯で表示されるため、小数点は切り捨てで「+2」「−1」のように整数で示されます。
主要級の合格基準CSE(一次/二次)
目標点を“可視化”しましょう。 ゴールの数値が分かれば、逆算が簡単になります。
- 3級:一次 1103/二次 353 合計1456
- 準2級:一次 1322/二次 406 合計1728
- 準2級プラス(2025年度導入) :一次 1402/二次 427合計1829
- 2級:一次 1520/二次 460 合計1980
- 準1級:一次 1792/二次 512 合計2304
- 1級:一次 2028/二次 602 合計2630

不合格だったとき:バンドから逆算する学習計画
“あと何をどれだけすべきか”を決める工程です。 感覚ではなく数値ベースで弱点を埋めます。
- 目標
Listening:+30
Reading:+10
Writing:+10
⇒ 合計+50
ステップ1:原因の特定
- 設問タイプ別に振り返る:
- 会話応答(返答定型で迷う/紛らわしい選択肢に引っかかる)
- 説明文(固有名詞・数字・因果接続で取りこぼす)
- 弱点をリスト化(例:語彙不足/情報保持切れ/設問意図読み違い/否定・比較を聞き落とし)
ステップ2:弱点別ドリル(毎回30~40分)
- 会話応答(短対話)
- 定型表現を覚える:That’d be great. / I’d rather … / I’m afraid … などの機能表現を音で覚える
- 設問先行で意図を掴む:「相手の返答の機能」(同意・断り・提案・不満)に注目
- 音読→リピーティング:1問を3往復、速度は等速→やや速めの2段階
- 説明文(モノローグ)
- キーフレーズ抽出:因果(so/because)、対比(however/while)、列挙(first/then/finally)を聞こえたまま書き取り
- 要点メモ術:人物・場所・数字・理由を1行ずつメモ
- 要約10秒:聞き終わり直後に英文2文で口頭要約(主張→根拠)
- 語彙・音(毎日10分)
- 頻出コロケーション(make a reservation / be supposed to / run into など)を耳で覚える
- 弱音化・連結(gonna / wanna / got to / used to / kind of)を音声完コピ→録音→自己採点
ステップ3:本番形式で練習
- 「設問タイプ理解→音から要点回収」を中心に訓練します。
- 1セット=10~15分:短対話×4 → 説明文×2 → 10秒要約×2
- 誤答は“音因子”を特定:語彙/音連結/スピード/談話マーカーのどれかにラベル

合格していた場合:+バンドの「余裕」を次級へのスタートに
バンドが「+」だったら、“勝ち癖”を次の挑戦へつなげましょう。 余裕があるうちに上位級の基礎を仕込むと、伸びが加速します。
例)G3+3で3級合格 → 準2級に向けて力を蓄える
- R:語彙レンジ(派生語・多義)を段階アップ
- L:情報密度(長めの説明文)に慣れる
- W/S:論理展開(主張→理由→例)の型を定着
よくある質問(FAQ)
聞かれることが多いご質問をまとめておきます。
- G2-1 でした。次回合格できる可能性は?
- あと25点という位置にいます。技能別の足し算で埋めます(例:R+10、L+5、W+10)。弱点分析と強化の4〜8週間で現実的に到達可能なケースが多いです。
- 「+3で合格」って何がすごいの?
- 合格基準を75点以上上回ったことを示し、安定合格のサイン。次級挑戦の準備が整い始めている合図です。
- S-CBTと従来型でバンドの見方は変わる?
- 変わりません。 いずれもCSEを基準に±25点刻みで表示されます(表示箇所のレイアウトは異なります)。
- S-CBTのリスニングは先読みできますか?
- 従来型ほど自由ではありません。
ただしインストラクション中や問題番号のクリック等で先読み可能な時間があります。
保護者の方へ:バンドは現在地を示す「希望の地図」です
合否は白黒、でもバンドを見れば現在位置が分かります。
合否にこだわって、最後まで努力することも必要ですが、不合格だった場合、それを生かす方向にお子さんを導いてあげてください。
- −(マイナス)は「やるべきことがはっきり見えた」サイン
- +(プラス)は「次のステージへ踏み出せる力がある」サイン

同じ合格でも4技能バランスよく得点しての合格と、ライティングやリスニングに偏っての合格は大きく異なります。
特にリーディングの得点が低い場合、今後伸び悩む可能性があります。
ステューディアスでは体験レッスンで、英検のスコア表をお持ちいただいています。(英検を受けたことがない方は、代わりのものをお持ちいただいています)
スコア表を見れば、何が欠けていて、何をすればもっと伸びるかが分かり、適切なアドバイスができるからです。
体験レッスンで入塾するか分からないお子さんにも、せっかくお越しいただいた以上、何かしら持ち帰ってほしいという思いで、毎回準備をしています。
もしもご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
