英語の4技能には ①読める ②書ける ③話せる ④聞けるの4つがあります。
最近は入試でもこの4技能を重視した流れになっています。
さて今日はこの4技能のうちの「読める」に焦点を絞ってみたいと思います。
読めるって一体どういうことでしょう?
この記事では例としてappleを使って私が考える「英語が読める」について書いていきます。
成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます
頑張ること、頑張り切ることを伝えています。
読めるって発音できること?
appleと正しく発音できるようになることは素晴らしいです。
特にappleの “a” は日本語にはない音ですし、末尾の “le”もダークLですので、身近なappleという単語ですら、なかなか上手に発音できないものです。
それでは読めるとは正しく発音できることを言うのでしょうか?
例に挙げたappleは分かりやすい例でしたが、綺麗に発音できれば、良いのでしょうか?
読めるって意味が分かること?
逆に正しくは読めないけど、意味は分かるってパターンもあります。
appleをカナカナの「アップル」と読んでも、意味が分かってリンゴの絵が浮かんで来たら、意味と画像が結び付いていて、英語を日本語を介さずに理解できている証拠です。
従来の英語教育ではここまでで良かったかもしれません。
ですが、日本語の「アップル」という発音は外国人の相手に負担をかけない発音でしょうか?
相手が日本語の分からない外国人でも状況から「アップル?う~ん、きっとappleの事かな?」って想像してくれると思います。
でも相手の脳はフル回転で音の響きとか状況とかから察してくれているんです。
こんな風に、相手に負担をかけながらなんとか意思疎通するのが、今後求められるグローバルで活躍できる英語力でしょうか?
ちなみにある研究によると、私たちは日本語でも英語でも文字を見たときに、一度それを心の中で読んで、その音を頼りに脳から意味を引っ張り出しているそうです。
これを音韻符号化と呼びます。
よく単語をローマ字読みで覚えている子がいますが、これって、スペルを覚えても音が間違っているので、リスニングで聞き取れないという散々な目に合います。
結局正しい音で覚え直しになって、遠回りしながらさらに覚える量が増えるという残念な状況になってしまいます。
読める=正しい発音で意味が分かること
ここまで読んで下さってありがとうございます。
もう「英語が読める」が何を指しているか想像がつくかも知れません。
正しい発音で単語レベルで読め、英文の意味に沿った読み方ができ、読みながらそのまま意味を理解できる状態
こんな風に考えています。
正しい発音で、英語の語順のまま意味理解できるようになれば、読むスピードも格段に上がります。
定期テストとか受験とかでも速く読めることは有利ですし、大人になった時にも、読むスピードが仕事のスピードになってきます。
- 滑らかに読めるようになる
- 読みながら意味を理解するようになる。
これができるようになったら、また次の英文を読む。
そんな繰り返しが、気づけば大きな力になり、同級生やライバルから大きく引き離した英語力になります。
逆に「英文が読めない」というのは、発音も正しくなく、音と意味が結び付いていない状況を指します。
ですから、宿題として出した英文の音読を聞かせてもらうと、生徒の理解度がすぐに分かります。
単語レベルの発音もそうですが、ただしく文の意味を理解していれば、自然と適切な区切りや抑揚が生まれるからです。
きちんと解説を聞いて、音読を練習した生徒は、素晴らしいほどの音読を披露してくれます。
具体的にはどうすれば良いのか?
ここまでサラッと「英語が読める」について書きましたが、じゃどうすれば良いんじゃい!という話になります。
サラッと書いておいてなんですが、「英語が読める」状態を手に入れることは簡単ではありません。
- 音素レベルの習得
- 語彙力(意味と発音)
- 英語の語順で読むための文法力
まずは発音記号レベルで正しい口の形や舌の位置などを学ぶ必要があります。
日本語で代用できる音も英語にはありますが、明らかに違う音もあります。(th音など)
自分で発音できる音は聞き取りもしやすくなるので、きちんとした発音を学ぶことはスピーキングとリスニングの両面に効果がでます。
知らないものは発音もできませんし、意味も知りません。
音とセットに意味(イメージ)を脳に刷り込むことが必要です。
暗記的な要素も含みますが、音読することによって、単語の使われ方やイメージ化がしやすくなることもあります。
当塾では一定上の語彙力が付いた段階からは語彙力増強は音読トレーニング内で行うようになります。
本当の初期(英検5級や4級)ですと、あまり効果的な教材がないため、単語を一つ一つ覚えることになります。
文法は嫌われ者ですが、文法と仲良くなると大きな味方になってくれます。
日本語と英語は当然違います。その違いを語順の視点からまとめてくれているのが文法です。
つまり、語順の違いを理解するには文法力が必要になってくるんです。
単語の羅列から意味を理解できるのも文法力があるからです。
単語の並びのまま、その順序で返り読みもせずに理解するために、文法が役に立ってきます。
どうか文法を味方につけて、大きな力を手に入れて欲しいと思っています。
最後に
少し触れましたが、ローマ字を習ったり、スペルを覚えるために、オリジナルな発音を覚えてしまっている子が多いです。
そのオリジナルの音を修正するために、正しい音をまた覚えなければならないのです。
ちょっとめんどくさいですよね。
フォニックスを学ぶことも良いですが、もっと汎用性があり生涯にわたって使えるフォネティックス指導を受けて欲しいと思います。
当塾ではフォネティックス指導に力を入れています。
「読める」つまり正しい発音で意味理解できる力を手に入れるは簡単ではありません。
でも身に付けられないものでもありません。一度手に入れたらずっと使える資産です。
当塾では無駄のないカリキュラムで的確に英語力を鍛えていきますので、成田市囲護台・香取市佐原でご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ~。