IELTS9.0満点講師による英検ライティング添削

英検が難しくなるぞ!というお話

皆さんこんにちは!

英検リニューアルの発表がついにありました!
いや~、知っている人は知っている英検の欠点を封じられた感じで、「やべっ。今年度中に合格しなきゃ」って焦っている人や教えるている人がいるのではないでしょうか。

私も教える立場として、最新の状況を把握しておく必要があるので、今日は2024年度からの英検リニューアルについて書いていきます。

英語専門塾 ステューディアス

成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます

子ども達に英語を使える未来を提供することが使命です。

頑張ること、頑張り切ることを伝えています。

日本英語検定協会からの速報をまとめていきます。
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230706_info_eiken.pdf

【リニューアル時期】
2024年度 第1回検定

【リニュアル内容】
級別にご紹介します。

一番大きなリニューアル

英検2級以上に課される要約問題です。
与えられた英文について、自分自身の言葉で英語で要約しなければなりません。
与えられた英文が読めないと、要約できない!
読解力と英作文力を同時に試されることになります!

級別の変更点は以下に書いていきます

1級の変更点

英作文が1題→2題
要約問題の追加

要約問題例↓

準1級の変更点

英作文が1題→2題
要約問題の追加

要約問題例↓

2次試験の質問(No.4)が対話導入文が追加される
(→質問の背景に触れてから、受験者の意見を問う問題になる)

2級の変更点

英作文が1題→2題
要約問題の追加

要約問題例↓

準2級の変更点

試験時間が75分→80分に増加
英作文が1題→2題に増加
Eメール問題を出題
問題例↓

3級の変更点

試験時間が50分→65分に増加
英作文が1題→2題に増加
Eメール問題を出題
問題例↓

どの級でも英作文が1題追加され、要約問題かEメールの問題が追加される形になっています。
単語を知っているかを試す知識問題を一部削減となっていて、その分ライティングを試す問題が増えています。

ですので、「知識」→「使える知識」を試す傾向になっていると感じました。

どうせやるなら使える英語を身に付けようよ!

なぜリニューアルするのか?

公式発表には次のように書かれています↓

英検はこれまで、 その時々の学習指導要領に表わされる英語能力観を踏まえた出題を目指してきた。

現行学習指導要領の「外国語」では、複数の技能 (領域) を統合した言語活動の充実を図ることが目指されて いる。また、知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等の育成も求められている。

これらを踏まえ、できるだけ早いタイミングで、新たな英語能力観を反映した出題形式を取り入れてリニューアルする必要があると、英検協会として判断した。

対象は1級から3級とする。

一言でいると「現行の指導要領にマッチした試験内容に変える!」と言うことでしょうか。

2020年に改定された指導要領に合わせる形にするよ!
指導要領で英語の単語数も文法事項も増えたんだから、その内容を盛り込んだ英検にするよ!

例えば、現在完了進行形が中2で習うようになっています。
中学校中級程度が英検4級なので、4級の試験に現在完了進行形が盛り込まれてくるのか?

この辺の詳細は分かりません。
教本も改訂されれば含まれる文法事項も判明すると思うので、チェックしておきます。

詳細が分かったらお知らせします。

中学で英語についていけない。どうしたら良いのか

今までの過去問は役に立たなくなる?

英検リニューアル後は過去問は役に立たなくなるのでしょうか?
今回リニューアルが発表されましたが、Reading問題、リスニング問題は変更が発表されていないので、そのまま使えると思います。

ただ、新たに追加される要約問題やEメールの問題は、過去問にはないので、別途本を買うなりして練習する必要があると思います。

私のオリジナルの英検対策マニュアルも全面的な改良が必要なんだよね・・・。


4技能を評価するという建前の英検で欠点とも言えた、ライティングが問題数の増加と要約問題で正常化(?)するので、英語力を測定するテストとしては良い方向に向かいます。

現行の英検はたった一題の英作文の配点比重が高かったことを逆手に、英作文で満点を狙えるようにすれば、他のリーディングやリスニングが平均以下でも合格してしまうという戦略がありました。

この戦略も使えなくなります。(そして新たな攻略法が生み出されるとも思います・・・。)

生徒たちは、より英語力向上に励まなければならなくなりました。

私としては適切な英語力があれば合格できるはずであり、過度に戦略に依存して取った英検に大きな価値がないとも思っていたので、良い方向だと思います。

受験料上げないでよ!

これは切実です。本当にお願いします!
英検の受験料は値上げが続いています。
参考:https://www.asahi.com/edua/article/14236520

【文中図版】英検検定料の変化

2002年、英検5級は900円だったというのは凄いですね!今は5倍の4500円!

4技能を測れる英語試験としてはまだ安い方ですが、AIとかを駆使してコストを下げて、受験料の値上げにはしないで欲しいと思います。

私も英検1級受け直さなければ

私が英検1級を取得したのは、まだ外資で働いていた2018年頃です。

今回英検がりニューされるにあたり、やはり英語講師としては最新の情報を知っておく必要もあるので、もう一度受験しようと思います。

外資を辞めてから英語の使用頻度は相当下がっているので、刃を研ぎ直さなければなりません。
(一方で教える立場になってから文法の理解は格段に上がっています。)


勉強やりなさい!
努力できるようになりなさい!

と言っている自分が勉強しなかったり、努力しなかったりしたら、受講生も言うことは聞かないでしょう。

背中で生徒たちを引っ張る!

そんな古風なスタンスで、生徒たちを未来に引き連れたいと思っています。

成田市囲護台・香取市佐原でレッスンを行っています。
こんな塾に興味のある方は、是非お問い合わせください!

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