IELTS9.0満点講師による英検ライティング添削

2023年千葉県公立高校入試の英語、なぜ50点を下回ったのか?どう対策すればいいのか?

皆さんこんにちは!

今日は、先日公開された2023年に千葉県で行われた公立高校入試の平均点について、千葉県から公表されたデータを基に、傾向や私の感想を書いていきます。

特に英語について、深く掘り下げてみたいと思います。
次の入試に向けての大事なヒントになるんじゃないかと思います。

ちなみに、2023年の千葉県公立入試では採点ミスが問題になりました。
県は7月を目途に対応案を出すそうです。

それでは今日もよろしくお願いします!

英語専門塾 ステューディアス

成田市囲護台・香取市佐原で個別レッスンやってます

子ども達に英語を使える未来を提供することが使命です。

頑張ること、頑張り切ることを伝えています。


千葉県が発表したデータはこちらから確認することができますhttp://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2023/koukou/documents/r5gakuryokukekka.pdf

全部見るのは大変だと思うので、重要ポイントを抜粋していきます

平均点

各教科の平均点は次のようになりました↓

国語社会数学理科英語5教科
令和3年度52.857.759.354.661.7286.2
令和4年度47.756.351.552.758.7266.7
令和5年度47.954.547.060.747.6257.7

英語に注目すると、61.7→58.7→47.6低下の一途をたどっていますね。

このような低下は一体何を意味するのでしょうか?

平均点低下の理由として考えられること
  • 問題が難しくなっている
  • 本当の英語力が試されている


これは文章量が多くなっていたり、少し変化球気味の問題が増えていて問題が難化傾向にあるためと考えられます。
また、簡単な単語を並べるだけでなく、文脈を理解し、適切な単語を使う、本来の英語力を確かめているからだと思います。

ちなみに英文量は年々増えています。(自分で数えたので、多少の数え間違いはあると思います)

入試年度文字数
令和3年度1249
令和4年度1279
令和5年度1461

詳細についてはこちらもどうぞ

千葉県高校入試 英語 リーディングの特徴を過去数年に渡って分析!対策は?

正答率

英語の正答率を載せておきます

上の表をみていくと、正答率が21%という問題があることに気付くと思います。
この正答率21%って、どんな問題なのでしょうか?

これはリスニング問題です。
流れてきた英文を聞き取って要約するものです。
ただ要約の大筋は問題用紙に書かれていて、一部が空欄になっていて、この空欄に適する単語を埋める形式の問題でした。

ですので、空欄には英文を聞き取って、理解して、合うように英文を穴埋めする問題です。

つまり、リスニング問題だけど、単語が書けないと正解しない問題です。


例年は月名とかが多くて、リスニング中に聞こえた単語を書けばよかったんですが、今回はリスニング中は流れてこない単語を書く問題でした。

正答率が4.4%は、had a good timeの言い換えとして、enjoyを入れるものでした。
正答率24%の問題は、a bag he likes の言い換えとして、”his favorite bag”を入れるという変化球でした。

つまり、聞き取り力英文理解力、別の言葉に言い換えるだけの語彙力が試されました。

favoriteだ!と分かってもスペルが正しく書けなかった人もいると思います。

英語講師から見るとすごくいい問題で、意味の理解が伴ったリスニング力を測ることが出来る良問だと思います。

リスニングで聞こえたままに聞こえた順で理解できて、意味を把握できる子は、この辺で点数の差がついてきます。

英語の語順のママ理解する方法についてはこちらで書いています(こちらは長文問題として書いていますが、音がすぐに消えてしまうリスニングでは確実に身に付けたい力です)

英語長文も怖くない!英語を英語の語順で読めるようになるレッスンとは?

得点分布

続いて、得点分布です。
5教科総合得点は、平均点辺りがピークになっている分布です。

英語は・・・。
35点位にピークがありますね↓

ちなみに、前年の2022年度入試の英語の分布はこんな感じで↓、できない子がいる一方で、できる子もきちんといました。

2023年の英語は今までかろうじて高得点層にいた生徒も点数が取れない問題があり、そのためにできる子グループがグラフでピークを示すほどいなかったんだと思います。

しっかりやってきた子にとっては実力を評価してもらえる試験ですが、中途半端な英語力では太刀打ちできなくなっています。

2024年の入試に向けて

2024年以降の入試はどうなるのか、予想してみたいと思います。

1.さらなる難化が予想される

2.真剣に取り組むことが報われる

英文の長文化と難化の傾向は引き続き進むと思います。

単語を知っていなければ、長文は理解できません。
単語を知っていても文法を理解していなければ、単語の並びから意味を想像する読み方になってしまいます。
それは読めているとは言えず、感頼りで正解したらラッキーのような一か八かのかけです。

英語を理解できているか、単なる付け焼き刃じゃないかをジャッジされていきます。


しっかりやって英語力が付いている生徒は力を正当に評価される問題ですので、思う存分試験を楽しめると思います。
逆に差となってより優位に受験を進められます。

英語は受験でも重要な科目ですが、社会に出た後は、自分の将来を切り開く武器にもなります。
どうせ英語に時間をかけるなら、将来英語を使うための英語の基礎を受験対策をしながら身に付けたくありませんか?

英検1級の元外資研究員のレッスン、是非一度体験してみて下さい!
成田市囲護台・香取市佐原でレッスンを行っています。

今日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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