2025年共通テスト英語の時間配分はこれ!リーディング・リスニングの得点を最大化する方法

皆さんこんにちは!
新年が始まりました。早速、共通テストが1月中旬に実施されるため、今回は英語の時間配分に注目したいと思います。
私も受験生とその対策として年末年始に模試を解いていました。

英語専門塾 ステューディアス

成田市囲護台にある英語専門塾代表

子ども達に英語を使える未来を提供することが使命です。

頑張ること、頑張り切ることを伝えています。

共通テスト英語の問題構成をおさらい

共通テスト(基本情報)をおさらいしておきましょう。

リーディング(Reading)の出題形式と配点

試験時間15:20 ~ 16:40 (80分)
問題数大問6題(小問39題)
注)2024年度の場合
配点100点

注)2025年度は新課程対応のためなのか、大問が8問になる可能性もあります。6題なのか、8題なのかは当日問題用紙を見ないと分からないという状況です。
そのため、この後に書く時間配分も大問が6題の場合と8題の場合それぞれ載せておきます。

リスニング(Listening)の出題形式と配点

試験時間17:20 ~ 18:20(この時間帯で30分間の試験)
問題数大問6題(小問37題)
配点100点

注)試験時間は60分が割り当てられていますが、実際の試験時間は30分です。残りの30分は機器(ICレコーダー)準備などのためです。

時間配分が得点を左右する理由

リーディングの文字数は共通テストから6500語前後になっています。
これを80分で解き上げるのは、かなり難しい設計で、時間が足りなくなる受験生が続出します。
間に合わないということは、適当にマークすることになり、おそらく点には結びつかないでしょう。

なので、あらかじめ大問ごとの目安時間を知っておく必要があります。

2025年度のリーディングは大問が6か8か? → それぞれの配分例

2025年度の共通テスト英語は大問数が6なのか8なのかがはっきりしません。でもおそらく8であろうということで、ほとんどの対策問題が大問数8で作られています。

とは言え、6題なのか、8題なのかは問題用紙を見るまで分かりません。
問題用紙の最後までめくって最後が大6問なのか、大8問なのかを確認するのが確実ですが、時間もないので、以下の見分け方を参考にしてください。

6問か8問の見分け方

今までの大問数が6の場合、大問1がA問題とB問題の2構成になっています。
もしも大問数が8の場合は、大問1にはA問題・B問題の区分けはないと予想されます

問題数8になると、新傾向問題が2題入り、従来型(と言っていいのか)の問題と新傾向問題を組み合わせたような形式になると予想されています↓

問題番号大問数:6大問数:8
大問1大問1A大問1
(大問数6の大問1Bに相当する問)
大問1B
大問2大問2A大問2
(大問数6の大問2Bに相当する問)
大問2B
大問3大問3A大問3
(大問数6の大問3Bに相当する問)
大問3B
大問4大問4大問4
新問題(新傾向問題)
大問5大問5大問5
(大問数6の大問4に相当する問)
大問6大問6大問6
新問題(新傾向問題)
大問7大問7
(大問数6の大問5に相当する問)
大問8大問8
(大問数6の大問6Bに相当する問)


ここでは6題用と8題用の時間配分を参考に考えてみました↓

問題数6の場合の時間配分

大問時間配分実際の時刻前後半
大問 18分15:20~15:28大問4を16時00分までに終わらせる
大問 212分15:28~15:40
大問 310分15:40~15:50
大問 410分15:50~16:00
大問 515分16:00~16:15後半は集中力との勝負
文章量が増えるけど焦るな
大問 625分16:15~16:40

問題数8の場合の時間配分

大問時間配分実際の時刻前後半
大問 15分15:20~15:25大問4を15時44分までに終わらせる
大問 26分15:25~15:31
大問 36分15:31~15:37
大問 47分15:37~15:44
大問 510分15:44~15:54後半は集中力との勝負
焦らずに
他を気にせず
スピードを上げる
大問 615分15:54~16:09
大問 715分16:09~16:24
大問 815分16:24~16:39

試験の折り返し時刻は16時!
16時の時点で

問題数6の場合:大問5
問題数8の場合:大問6

にとりかかっていないと時間が足りなくなるぞ!

リスニングにおける効果的な時間配分

リスニングは放送に沿って進めて解いていくので、時間配分ではなく、以下の点に注意することが高得点を取るきっかけになります。

音声は何回放送される?

音声が一回だけなのか?2回流れるのかでは難易度に大きな差が出ます。
2回流れるのでしたら、一回目におおよその目安をつけて、2回目で確実に聞き取ることで正解を見つけやすくなります。
一方1回だけだと聞き逃したらアウト!の状況なので、気が抜けません。

共通テストでは大問数が6で、大問1と大問2は2回英文が流れます。
大問3~6はリスニングのチャンスが1回しかないので、難易度が上がります。

ではどうすれば良いか?
放送が流れる前にやっておくべきことがあります。

0.1秒でも稼いで先読みに使う

リスニングは「聞く力」を測ると思われがちですが、実はリーディング力も必要です。
なぜかというと、回答の選択肢が英語で書かれているので、これを正確にかつ高速で読む力が必要だからです。

慣れている人は「聞きながら読む」こともできますが、普通は無理です。同時に2つやるのは日本語でも難しいです。
なので、「聞くときは聞く」、「読むときは読む」に集中することになります。

1回しか英文が読まれない問題で正答を導くためには、何が何でも先読みが絶対必要です。
問題の説明が流れている間はすべて先読みに利用して、英文はもちろん図や表にも目を配ってください。

更に選択肢が英文の場合は、0.1秒でも早く読めるように、選択肢の文頭が同じ場合は飛ばして読むようにしましょう!

文頭を読まずに少しでも早く読む

選択肢(2024年度共通テスト 問3より)
① The speaker doesn’t know where the old city hall is.
② The speaker has been to the new city hall just one time.
③ The speaker hasn’t been to the old city hall before.
④ The speaker wants to know the way to the new city hall.

The speakerが共通しているので読まないようにする↓

The speaker doesn’t know where the old city hall is.
The speaker has been to the new city hall just one time.
The speaker hasn’t been to the old city hall before.
The speaker wants to know the way to the new city hall.

ほんのわずかな時間かも知れませんが、この積み上げでどんどん先読みしてください。
特に後半の図表や複数人での会話の聞き取りはどれだけ事前に目を通しておけるかが勝負です。

音声が1回放送のみ→ 必ず「先読み」を徹底
「文頭が同じ」選択肢は読み飛ばす→ 時間短縮
放送が2回の場合→ 1回目は大ざっぱに内容把握、2回目で細部確認

英語力強化と時間配分の両立がカギ

共通テスト直前で市販の模試をガンガン解いている受験生も多いと思います。
ただガンガン解くだけではなく、時間を計って、できれば当日と同じ15時20分に開始して本番に近い環境で模擬試験を解きましょう。
本番では焦るでしょう。
「時間がない!!!」
「答えが絞れない!!!!」
こんな焦りに対処できるように、本気で取り組んでください。

根本的な英語力を伸ばす練習も欠かせない

当日の雰囲気に飲まれず実力を出すためには、そもそもの英語の実力を上げておかないことには勝負になりません。
英語は力が伸びるのに特に時間がかかるので、語彙力強化や構造を把握したうえでの意味理解など基礎訓練を日々続けてください。

“読める”と“早く読める”は違う

共通テストの英語で時間が無くなるのは、文字数が多いからです。
文字数が多いと読むのにそれだけ時間がかかってしまうからです。
共通テストの英語の文章はそこまで難しい英文ではないのですが、この文字数の多さが受験生を苦しめています。

時間が無制限にあれば解ける問題も、限られた時間で解くのが共通テストの英語です。

早く読むためにはテクニックもあります。
英語的思考回路を身につけて、英語の語順通りに読めるようにするのが絶対必要です。

共テの英語を中2に解かせたところ・・・

先日中2の塾生2名に共テの模試の大問1だけを解かせてみました。
さすがに5分で解ききることは出来ませんでした。
でも、二人とも3問中2問正解していました。

中学生に共テの問題を解かせるなんて・・・

そんな声がご家庭から聞こえてこないか心配でした。
でもそんなことはなく、ご家庭からは「共テがとても刺激になったようです」とフィードバックを頂きました。

私自身も解かせた理由がありまして、
・敵を知る
・今どれだけできるか知る
ためです。

早く知っておけばそれだけ対処するでしょう。それができる子どもたちです。

今中2ですから、本番は4年後です。
4年後というと2029年です!

今まで一緒にやってきたことは間違いないもの。このまましっかり力をつけて4年後、余裕で解けるレベルにしていこう
そう伝えたのでした。

まとめ:時間配分を制する者は英語を制す

実戦練習で時間感覚を身につけよう

リーディングでの時間配分とリスニングの先読みは過去問や模試を実際の試験にできるだけ近い環境で解くのが最も効果的な練習法です。
もちろん、マークシートを使って本番と同じようにやってください。

上記に書いたように16時にどこまで進んでいるかを再確認して、「最初の大問で時間を浪費しすぎて後半を急いで解く」などのミスを減らすだけで、得点は確実にアップします。

焦ったらそれだけ脳のリソースを食われます。
脳が100%英文に集中できなくなります。

焦る必要はない、でも急ぐ必要はある!

今すぐ練習を始めよう

特にリーディングは英文を読み込む量が多く、試しに過去問をやった人はその量にびっくりしてしまうと思います。
「どうしよう」
「終わらないよ」
そんな気持ちに誰もがなります。

でもテストで点が取れる人と取れない人の差は、「ただ不安がる」か「不安を打ち消すために練習する」かの違いです。

不安を消す方法は行動することです。
不安な日々をただ過ごしても不安は消えませんし、神様にお願いすることでもありません。

やるべきことをやるだけです。
早速時間配分の練習を始めよう!

共通テストに向けて頑張ってきた日々が自信につながり、点数に繋がるよう応援しています!

今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!